第2夜はこちら。
「朝生」における共産党議員の役割は、“常に正論”だった。これは国会でも同じですね。典型的なのが亡くなった上田耕一郎。新聞を右手にもちながら
「朝日によればね……」
これが彼の決まり文句。予算委員会でもおなじみの光景だ。下村満子などは「上田さんはこれを何十年もやってるんだから(笑)」とつっこんでいた。一種の芸風になっていたのが懐かしい。同じ共産党でも正森成二はもっと過激で
「あなたね、嘘を言っちゃいけませんよ」
消費税の回で、大蔵省の女性キャリア(前の舛添要一夫人の片山さつきじゃありませんよ)に向かって吐いたセリフ。消費税は老人福祉のためにぜひとも必要だとする彼女に、数字を挙げてその虚構を暴いて見せていた。この人も亡くなっちゃったなあ。
そこへいくと自民党の方は情けなかった。いかにも古い体質で、その場逃れでごまかそうという姿勢が見え見え。島村宜伸なんてどうしていまだに議員でいられるのだろう。都知事選にからんで柿沢弘治は落選してただの人になってしまったけれど。天皇問題で(だったかなあ)途中退場した栗本慎一郎のスタンドプレーはいかにも彼らしくてあざといったら。
ただ、官僚出身の(浜田マキ子の旦那、の方がとおりはいいだろうか)浜田卓二郎というパネリストはすごかった。
「おっしゃることはわかりますが……」
言っていることは自民党の方針バリバリなのに、論理の展開がみごとなので、テレビを見ながらわたしはほとんど「まいりましたっ!」とギブアップしていた。でも、こういう口舌の人らしく選挙には弱く、落選して今では講演で稼いでいるのは自然な流れなのかも。
しかし国会議員でもっとも過激な発言をくりかえしたのは何と言っても菅直人だ。アメリカのことを
「役者でも大統領になれる国」
と放言してしまい、大島渚から「役者でもとはなんだっ!全世界の役者にあやまれ!」と激昂されたのは有名な話。それ以外にも……第4夜につづく。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます