原作の特集はこちら。
ドラマ版はこちら。
テレビドラマを映画化するときに、陥りやすいのは“妙に金をかけすぎて違和感が生ずる”という罠だ。
ゆるゆるのミステリを(ミスキャストではあるにしろ)ゆるゆるにドラマ化したことでむしろ成功した月9ドラマを、海外ロケを敢行して大々的に製作……いやな予感がします。キャストが鹿賀丈史、中村雅俊、竹中直人、宮沢りえとやけの豪華なのも不安。テレビシリーズのときは櫻井は明らかにミスキャストだったし。
ところがところが、これ、面白かったです。まあミステリとしてはいかがなものかという部分もあるけれど(いくらなんでもあの動機は……)、映画が元気だった時代のお盆と正月用の娯楽大作らしさが横溢(特に宮沢りえは東宝クールビューティの系譜どまんなかだ)。ドラマや原作に縁のなかった人にも楽しめるようになっているし、きちんとした(という言い方も変だけど)どんでん返しも用意されている。
櫻井翔の執事役もすっかり板についてきた。まあ、こちらが見慣れただけなのかもしれませんが(笑)。北川景子とのコンビも、孤島に流れ着いてもほとんど色っぽくならないあたりがいいですわね。
興収が30億を超えたのは東宝としても予想外だったはず。もう1、2本は映画がつくられるんじゃないかな。あ、それより先に月9でシーズン2かな。いやいやそんなに原作ストックないですか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます