事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「初体験/リッジモント・ハイ」Fast Times At Ridgemont High(1982 ユニバーサル)

2020-08-10 | 洋画

あれ?近ごろキャメロン・クロウはどうしているんだろう。

この、ほとんど同世代の映画監督については、著作「ワイルダーならどうする」や「あの頃、ペニー・レインと」「ザ・エージェント」などで特集してきたけれど、とんと噂も聞こえてこない。ハートの(姉妹のきれいなほう……うわ、アンのファンに怒られちゃうな。やせてるほうの)ナンシー・ウィルソンとは離婚してしまったらしいし。

あ、彼の小説を映画化し、脚本も書いたこの「初体験/リッジモント・ハイ」は見たことがないぞ。ということでディスカス。

なにしろ音楽ライターから経歴をスタートさせたクロウは、この原作のために高校に1年間潜入取材したとか。だからいかにも80年代初めのアメリカのハイスクールが活写されている。やけにパット・ベネター的なメイクをしてる女の子が多いとか、鏡への落書きとか。

音楽がやはり最高なのだ。のっけからゴーゴーズの「We Got A Beat」でスタート。ジャクソン・ブラウン、イーグルスの面々、グラハム・ナッシュ、スティーヴィー・ニックス、ビリー・スクワイア、サミー・ヘイガー……それに加えてもう誰もおぼえていないクォーターフラッシュの曲まで使われています。わたしの世代にはたまらないラインナップ。

俳優のトップビリングはなんとショーン・ペン。ずっとラリってます。でもレイ・ウォルストン(「ブラボー!火星人」の人ね)とのかけ合いは最高。この不出来な生徒を、きっと彼はかわいくて仕方がなかったんだよね。

すいませんそろそろ正直なことを言っていいですか。

ディスカスをポチッとした最大の要因はフィービー・ケイツでした(笑)。

アイドルだったもんなあ。事実上の主役であるジェニファー・ジェイソン・リー(ヴィック・モローの娘ね。タランティーノの「ヘイトフル・エイト」では、顔をボコボコにされているものだから面影が……)の初体験(原題はFirst Time じゃなくてFast Timesね)はなんとあっという間に実現。

ケイツと同様にいやはや脱ぎまくり。エンディングもアメリカン・グラフィティのパターンで笑わせてくれます。ああ、いい時代だったなあ80年代初め。お薦めですこの映画。フォレスト・ウィテカーとニコラス・ケイジがちょい役で出てるのでお見逃しなく。

コメント
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