goo blog サービス終了のお知らせ 

事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

芸能人はなぜ干されるのか?PART2

2015-01-03 | 芸能ネタ

PART1はこちら

芸能プロダクションの理屈はこうだ。スカウトしたタレントがスターになる確率は極めて低い。売れた途端に独立されたのでは経営が立ち行かない、と。

確かに、スター候補生を数多くかかえ、レッスンや売り込みなどで元手がかかっているのに、それを回収する間もなく出て行かれるのはきつい。もっともだと思える。しかしよく考えてほしい。芸能人とて人間であり、ものじゃない。基本的人権は彼らにも保障されなければならないはず。

競争相手に移籍するという形で好条件を獲得すればいいではないか、とフリーエージェント制度などでおなじみの野球ファンなら考える(木村拓哉はバーニング系のプロダクションに所属していた工藤静香と結婚することで一種の保険をかけたとも言われている)。しかしそれができないあたりが日本の芸能界の問題だとこの本は告発している。

日本の芸能プロの多くは、“音事協”(一般社団法人日本音楽事業者協会)なる組織に参加しており、事実上ここがカルテルを構成し、特定のタレントをはじき飛ばす。北野誠に関する匿名の投書は、この音事連に送り届けられた。

強力なプロダクションが、バーターという形で売り出し中のタレントを強引に押し込むやり方も説明されている。自社の売れっ子を起用させる見返りに、同じプロダクションの若手を番組にすべりこませる方法。びっくりしたのは、大河ドラマにはバーニングに強いプロデューサーとジャニーズに強いプロデューサーがいて、交互に制作しているというくだり。

あ、と思いましたね。「八重の桜」においてどうしても納得できないキャスティングが行われていたから。というのも、松平容保と心を通わせながら悲恋に終わる義姉の照姫、というおいしい役を、なぜか女優としては二線級にすぎない稲森いずみが演じていたから。しかも、大御所が入るべきキャストの“トメ”(いちばん最後に表示される)が稲森だったのだ。

彼女が属するのはバーニングプロ。ようやく、腑に落ちました。以下次号

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする