事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

プライド。

2014-07-01 | 国際・政治

Abeshinzoimg01 人は信じたいものを信じるんだと思う。

「外国を守るために日本が戦争に巻き込まれるという誤解がある。しかし、そのようなこともありえない。憲法が許すのは、あくまで我が国の存立を全うし国民を守るための自衛の措置だけだ。外国の防衛それ自体を目的とする武力行使は今後とも行わない。今回の閣議決定によって、日本が戦争に巻き込まれる恐れは一層なくなっていく」

これを本当に信じる人は多いんだと思う。だってまさか為政者が、自国に不利になることをわざわざやるとは思わないから。“お上”のいうことに逆らって良かった試しはないしと。

まさかそのお上が、自国の利益よりも為政者のプライドを優先しているとは信じたくないはず。いや、もうすでに国民の多くが自らのプライドを優先しているだろうか。

「かっこつけてる場合じゃない。よそとのつきあいをちゃんとやろう。おれたちは変わった人間だと思われてるんだろ?」

その、“よそ”とはアメリカにほかならないし、この認識を助長しているのは韓国と中国への嫌悪感だ。

で、この始末。わたしは法律家という人たちにちょっと期待していたの。自民党の高村副総裁とか、公明党の山口代表とか、政治家である以前に法律家としてのプライドがあるだろうと。

ごめんなさい、わたしが甘かった。憲法を恣意的な判断でなんとでもできるという怖い世界が今日できあがってしまった。

「ひどいわ。これ(総理の記者会見)はなんなの」妻は激昂。

「この人は前のときからこういうのはうまかったからなあ」

「そんなはずないじゃない」

「いや、うまかったんだ。妙に口当たりのいい、何の関係もないくり返しでごまかすの」

「くやしい」

「そう言うけど、わたしたちが決めたことだよ」

「わたしは自民党とかに(票を)入れてないもの」

「それでも、わたしたちが決めたことなんだ。」

コメント
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