事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ミッション・インポッシブルを全部観るPART4 ゴースト・プロトコル

2011-12-28 | 洋画

Ghostprotocolimg02 トム!これまで「ミッション・インポッシブルを全部観る」シリーズでいろいろ文句をたれて悪かった。すまん。これだよこれ、こういう「スパイ大作戦」を待ってたんだって。

フェルプスくんを裏切り者にし、本来はチームプレイだったはずのミッションをイーサン・ハントの個人プレイに帰したこれまでと違い、このメンバーでなければ絶対に不可能だった作戦を描くことに今回は成功していますっ!うれしいぞすごく。

「ホット・ファズ」の暴走刑事であるサイモン・ペグを気弱なハッカーに、「ハート・ロッカー」の壊れた男であるジェレミー・レナーをセンシティブな分析官に配するキャスティングもいい。

アンジェラ・アキを美人だと強弁して不興を買っているので自信ないけど、ヒロインのポーラ・パットンは近来まれに見る美人女優。なにしろ5分以内にインドのマハラジャを誘惑してベッドに連れこむのを観客に納得させなければ。わたし、納得しました。

今回のキーワードは「同時進行」

敵の思惑とこちらの作戦をうまくカウンターさせなければならない場面の連続。特に、女性の殺し屋(彼女も非常に魅力的)と悪役の交渉を、ドバイのホテル、ブルジュ・ハリファ(世界最高峰ですってよ)においてフロア違いで際どく成立させるあたりの右往左往がいい。まさしく、大作戦なのだ。しかも小道具がよく故障する(笑)。なにしろ、あの『指令』が……(これは観てのお楽しみ)。

フリーフォールが好きで好きで仕方ないトム・クルーズも、予告編で連打したブルジュ・ハリファにおける落下(「絶対無理だ」というレナーの場面はカットされてました)以上に、ラストのあそこで……ありゃー肉体的に痛いな。娯楽映画の教本となってしまった「ダークナイト」の影響はそれだけでなく、一本の映画につめこめるアイデアの量を破格に多くしたことでもあるだろう。

わたし、パソコンの待ち受け画面が「Mr.インクレディブル」のエドナだという変態ぶりですが(マジでどんな好みなんだ)、アニメ監督ブラッド・バードを実写に起用したトムの英断は賞賛に値する。

ジェイソン・ボーンのシリーズと、007の「カジノ・ロワイヤル」を経過した以降のスパイ映画として満点。っていうかオレ、今年のベストワンにこれを推します。わたしはこんな映画がもっともっと観たいんだっ。

おそらくは微妙な受けとめられ方をするであろうあのラストも含めて、これはすばらしい映画だった。つまんなかったらオレが金を払ったるわ!

Ghostprotocolimg04

コメント (6)
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