事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

忘年会はお好き? 第1夜「温泉事情」

2008-12-10 | 読者レス特集

Yamagatamap02_2  さあお待たせしました。忘年会特集です。どうも毎年このネタに拘泥していることを考えると、わたしは忘年会というものがつくづく嫌いなのかも。そんなバイアスがかかったアンケートであることをまずおぼえておいてくださいね(笑)。

問いの初めは

①あなたは公務員ですか?

レスは全部で20ぐらい来て、それはめでたいけど全員が公務員(*^_^*)。いかに「この1冊」が偏向しているかがわかります。どうしてこんな問いをしょっぱなにもってきたかというと、役所や学校の連中の常識が、世間のそれとずれまくっているような気がしたので。でも、レスをながめてみると、それだけでやっぱり異常な世界が展開されていることがわかりました。公務員以外の読者の諸君、ご意見よろしくね。

②あなたはどこに住んでいますか?

③あなたの職場の忘年会はどこで行われますか?

この二つの質問で何が知りたかったかというと、住んでいる地方によって忘年会が行われる場所に違う傾向が見られるのかな、と思ったのだった。でも(すくなくとも山形県の場合は)地元に近い温泉場で行われることが多い。これは山形県の特殊事情が反映しているのかも。

県外の読者には馴染みがないでしょうから図示してみましょう。山形県はおよそ四つのブロックに分けられます。人口は庄内が約32万5千(26%)、最上が約10万(8%)、村山が58万(46%)、置賜が25万(20%)という分布になっていて、それぞれが有名な温泉をかかえている。庄内なら湯野浜や温海、最上なら瀬見・赤倉、村山は天童や上山、そして置賜には小野川・赤湯、という具合に。確か市町村合併前から全市町村に温泉が存在するという強烈な県なので、“忘年会といえば温泉”なのは仕方のないことかもしれない。供給過剰ともいえるわけだし。

でももうちょっとムーブオーバーして他のブロックに出かける事例があるのかと思ったが、職員旅行を兼ねてでもいない限りそんなパターンは見受けられなかった。昔は最上から庄内浜まで出かけてきたり、庄内から置賜まで(冬だと4時間はかかるぞ!)わざわざ赴く例もあったんだがなあ。さすがに、自粛傾向にはあるってことだろうか。

 ところが、県外になると話は違っていた。以下次号

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「有頂天家族」森見登美彦著 幻冬舎刊

2008-12-10 | 本と雑誌

Akadama夜は短し歩けよ乙女」につづいて京大系。
今はもう死語になってしまった「師弟愛」やら「一族の結束」やらを、死語であることを充分に意識しながら(だと思うけどなあ)駆使してほのぼのとした世界を構築。狸鍋となって死ぬことすら笑いのめす狸の阿呆さを、読者みんなが愛するように仕組んである。天狗、狸、人間が三つどもえで戦っているのだから京都はにぎわうわけだ。

赤玉ポートワインや偽電気ブランといった酒の描写がまたいい☆☆☆★★★

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「鼓笛隊の襲来」三崎亜記著 光文社刊

2008-12-10 | 本と雑誌

Img_1477790_54986147_0 「バスジャック」につづいて奇妙な味の短篇集。台風ならぬ鼓笛隊が日本列島を襲ったり(オチは余計だったのでは?)、校庭の真ん中に家が建っていたり、覆面での生活が条例化されたり……公務員である三崎の奇想はとどまるところを知らない。でもね、理に落ちすぎていて、どうも普通っぽくもあるのが残念。いい話に強引にまとめようとしているのもなあ。「失われた町」の大嘘の方をわたしは選ぶ。

まず、この本から三崎を読み始めるのには格好かも☆☆☆★★

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