今月の名言 08年11月号 芸能篇

「首相以外篇」はこちら。

「13年間結婚生活を続けてきて……っていうと終わったみたいですけど」

舞台「Good Night,Sleep Tight」記者会見における三谷幸喜のコメント芸。あいかわらず達者。三谷と中井貴一のコラボは魅力的だ。その中井貴一がいい味を出している「風のガーデン」（フジテレビ）はこれからどう着地させるのか。自分の息子の運命におののく緒形拳の表情は絶品だった。

「撮影現場へ（ブラッド・ピットの）応援に行きたいのよ。だから、子供たちと一緒に行ける日を探しているんだけど、『イングローリアス・バスターズ』の現場って血まみれなの。そんなところに子供を連れて行けるワケがないから、あまりタランティーノ映画らしくない撮影日を見つけようと努力してるんだけど……。いったい、タランティーノ映画の現場に子供連れで行ける日なんてあると思う？」

アンジェリーナ・ジョリーがいらいらしながら。
期待の新作「イングローリアス～」のとんでもない設定を考えると、ブランジェリーナのこどもたちが撮影現場に行くことは金輪際あるまい。

今月の名言 08年11月号 首相以外篇

首相篇はこちら。

首相官邸で行なわれた政府の有識者会議「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」でのトヨタの奥田相談役の発言。

「新聞もそうだけど、特にテレビが朝から晩まで、名前を言うとまずいから言わないけど、2～3人のやつが出てきて、年金の話とか厚労省の話に関する話題について、ワンワンやっている。あれだけ厚労省だけ叩かれるのは、ちょっと異常な話」

「なんか報復でもしてやろうかな。それくらいの感じは、個人的に持っている。例えばスポンサーにならないとかね」

……トヨタという企業の風土がこんなところにあらわれている。世界のトップ企業になりながらも、三河の中小企業並のセンスしか持ち合わせていないのだ。社会に対しての責任などかけらも感じられない。格差を生んだのが小泉＝竹中路線だとしても、製造業に派遣労働者を導入させるなど、国際競争力を追及するあまり自ら求めて日本を疲弊させた代表がトヨタではないか。こんなのが“財界総理”なのである。やれやれ。でもマスコミの側も腰がひけてるんだ

「出演者の中に感情にだけ訴える過激な発言もある。テレビの影響力の大きさから言えばある種の節度が必要かなという気もした」

奥田の発言をうけた民放連会長談話。ったくもう。

「中流家庭の三児の母親。でなければ（ロック歌手の）チャーのおよめさんとして幸せになっている」

……宝くじ殺人の被害者の女性（42才）が中学の卒業文集に寄せた“25年後のわたし”。四十代の女性にとって、Charはセックスシンボル。東京ではどこの大学にもCharの女と称する女はいたし、アン・ルイスと寝たと豪語する男はいたものです。末路のひとつとして、哀しい。

“定額給付金”の所得制限に関しての新庄市役所職員のコメント。

「そんな金持ちはいません」

怒れよ新庄市民

芸能篇につづく！