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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

どうする家康 第33回「裏切り者」

2023-08-28 | 大河ドラマ

第32回「小牧長久手の激闘」はこちら

いよいよ、重鎮である石川数正(松重豊)が家康(松本潤)のもとを去る回。これまで、ふたりの信頼し合う姿が徹底的に描かれてきたので、はて数正が秀吉に走るくだりをどのように描くのかと思っていたら……

史実でも、数正がなぜ家康と離反したのかは諸説あり、というか諸説ありすぎて結局はよくわからないらしい。となれば古沢良太さんはフリーハンドで描く権利を得ているわけだ。

この大河では、こう描かれた。

小牧・長久手の戦いにおいて、家康は戦闘としては勝利したものの、秀吉(ムロツヨシ)は織田信雄(浜野謙太)を調略してその勝利を意味のないものにする。そのうえ秀吉は関白に任ぜられることになる。

卑しい生まれの猿が、位人臣をきわめたわけだ。

家康の名代として秀吉との交渉に当たる数正は、秀吉の凄みを感じ取る。帰国して家康に、秀吉の臣下となるべきと主張し、他の重臣たちはもちろん、家康の怒りをかってしまう……

直接に秀吉と対峙することで、彼の巨大さを知る数正。猿と自らを卑下し、しかしながら策謀によって着々と地歩を築く秀吉と組むことこそが徳川家の存続につながる、という主張は、ある意味正しかったわけだが。

今回ほど主役の影が薄かった回も珍しい。松重豊とムロツヨシの腹芸がたっぷり。そしてそこに真田昌幸として佐藤浩市が加わる。この人たちに囲まれて主役をはるのは確かにきついことではあるだろう。がんばれ松潤。

第34回「豊臣の花嫁」につづく

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どうする家康 第32回「小牧長久手の激闘」

2023-08-20 | 大河ドラマ

第31回「史上最大の決戦」はこちら

わたしは軍略というものがよくわからない。

地勢とか風向きとかを読み、自軍の意気を確かめて……たとえば司馬遼太郎の「坂の上の雲」において、バルチック艦隊がどの航路をとるかがわからずに、秋山真之(天気晴朗なれども波高しの人ね)がギリギリまで迷うあたりの描写には凄みがあった。後に秋山が精神を病むのも無理ないっす。だから素人にはわかるもんじゃないと開き直っている。

で、小牧山城のお話。圧倒的な秀吉の軍勢の前に、家康はひたすらに守りを固める意味で土塁を築いたのかと思ったら……

軍略がわからないわたしでもみごとな回だと思いました。こういうのが見たかったのが本音のところ。古沢脚本もこういうのが書きたかったに違いないっす。肌合いとして「大脱走」よね。

そして今回もムロツヨシの狂気の芝居が炸裂。負け戦なのに、織田の威光をまだ信じている連中を一掃できたとうそぶくあたりの呼吸がいい。これから彼が、どれだけ狂った政治を行うかが予感できる。

にしてもSNS(高札に誹謗中傷)にぶち切れるあたりは古沢さんの意志がたっぷりと仕込んであるんでしょう。家康も悪い。すごく悪い。

今回、女優は広瀬アリス木村多江(わたくしはFM「世界にひとつだけの本」の月原さんのファンでございますよ)がチラッと出るだけ。他は汗臭い男たちの物語。

しかし徳川側は、いくら顔を泥で汚しても、デオドラントな美男子がそろっているあたりが笑える。だからこそ、松山ケンイチの芝居が際立つのだろう。

さて。次回は本当の意味での「孤独のグルメ」。「裏切り者」につづく

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どうする家康 第31回「史上最大の決戦」

2023-08-14 | 大河ドラマ

第30回「新たなる覇者」はこちら

史上最大の決戦……は言いすぎかなあ。わたしは何度も言うようだけれど、日本史を未履修な人間(笑)。それでも大河ドラマを何度も見ているから長久手の戦いがどんな帰趨かはある程度承知している。大激突って感じじゃないんじゃないの?

違ったんだね。あの関ヶ原がわずか1日のお話だったのに比べ、この戦いは消耗戦であり諜報戦だったわけだ。だから戦史に詳しい人ほど面白く見れるだろうし、逆に「史実と違う!」と怒られる回かもしれない。

でもわたしのような歴史知らずは、ムロツヨシの秀吉ぶりに酔った。確実にここで態度を変えるなと思うより、もうワンテンポ遅れてから

「んもう堅苦しい話ばっかりでつまらないんだがよーーーーーーく来てくれた石川殿」

セリフは正確じゃないけど、この芝居はすばらしかったなあ。で、あんたみたいな人がほしいな、という秀吉の貪欲さを強調してみせる。有名な秀吉ドラフト戦略ですよね。

大河ドラマではおなじみの、碁石を使った戦略図。肝心要の池田の動きですでに破綻。調略を保証したはずの信長の次男、織田信雄の無能さが強調される。

ま、岡田准一の息子がハマケンであるという設定がわかりやすい。あの司馬遼太郎の著作では、信長の息子たちはことごとく無能だったと切り捨てられていて、あーそうですかとわたしは納得せざるをえなかった。

にしても、その碁石に象徴されるやりとりが大河ドラマの真骨頂ではあるわけで、これからしばらくいかにも戦国大河らしさを堪能できるのかしら。

佐藤隆太と城田優という、ROOKIESの面々が登場し、同じチームに所属するという展開はやっぱりうれしい。

第32回「小牧長久手の激闘」につづく

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どうする家康 第30回「新たなる覇者」

2023-08-07 | 大河ドラマ

第29回「伊賀を越えろ!」はこちら

お市の方(北川景子)中心のお話。織田の血がどのようにつながっていくのかが主眼のようだ。

三谷幸喜の映画「清須会議」でおなじみの、信長の孫をかつぎあげる秀吉。あのときは秀吉が大泉洋で、柴田勝家が役所広司という豪華な布陣だった。

お市の方は、浅井長政に嫁ぎ、彼をしかし兄の信長によって殺され、今度は柴田勝家の正室になる。長政とのあいだに高名な三姉妹がいて、長女が茶々。もちろんのちの淀君だ。

苦境にあえぐ勝家を、しかし家康は見捨てる。二度も夫だけを死なせるわけにはいかないとお市の方は勝家とともに自害する。

いやしい生まれの秀吉は、高貴なる織田との結びつきを求めてお市の方に狙いをつける。しかし勝家に奪われた途端に、別の候補に目をつける。目が決して笑わないムロツヨシが悪くてすばらしい。自らのコンプレックスをバックボーンに、権力の座へかけあがるあたりの臆面のなさがいいですよね。

お市の方が、絶世の美女でなければ成立しないお話。実際に映画「清須会議」では鈴木京香だったし、「太閤記」では岸恵子、「おんな太閤記」では夏目雅子、「秀吉」ではなんと頼近美津子、「江」では鈴木保奈美とすごい女優を大河は用意している。

で、今回は北川景子。現代の芸能界で、彼女がトップランクの美女であることは確実。

何度も言うようだけれども、わたしはアンジェラ・アキを美女だと主張してみんなから批判された男だけれど、絶対値として北川景子の顔はきれいですよね。ここまでの美女を、この大河がお役御免にするはずがない。となれば彼女が次に演じるのは……

第31回「史上最大の決戦」につづく

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どうする家康 第29回 「伊賀を越えろ!」

2023-07-30 | 大河ドラマ

第28回「本能寺の変」はこちら

信長は本能寺で亡くなったけれども、それをどれだけのスピードで情報を受け取ったかが戦国の勝負。ほんとうに信長は死んだのか。

にしても家康は(この大河が事実だとすれば)あまりにも抜けている。信長を討つことを決意していたとして、明智光秀がするりと登場することを予期していなかったのだから。まあそれは誰しもそうだったと思う。光秀がなぜ信長を討ったのかは現代でも謎になっているし、なぜ麒麟が来たかは誰しも考えこむところだ。

さあ伊賀越え。あらゆる勢力が家康を屠りにやってくる。そこへやってきたのが服部半蔵たちで……ここでようやく服部勢の真価が認められるのか、と思ったら三方に分かれたうち、伊賀越えを選んだ家康たちがいちばん苦労した展開(笑)。

服部半蔵(山田孝之)を絶対にヒーローにせず、大鼠(松本まりか)とだから切れはしないあたりのラブコメ具合は笑える。

光秀の最期が、彼が想定した家康の最期であるあたりはうまい。

東北に住んでいるわたしにとって、よくわからないのは三重県と愛知県の関係性だ。船を使う方がはるかに近いんですね。弥次喜多とかむかしのお話はみんなそうなってるもんな。どちらも赤福をおいしく食べていたのかしら。

先週気づいた古沢脚本「外事警察」を見続けています。こんなに面白かったのか。だからこの大河にもキャストが引用されて……ない。あ、ようやくひとり、嶋田久作が登場しました。警視庁公安部長の役。「帝都物語」の加藤少尉から幾星霜、彼が相変わらず異端であることがうれしい。

第30回「新たなる覇者」につづく

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どうする家康 第28回「本能寺の変」

2023-07-23 | 大河ドラマ

第27回「安土城の決闘」はこちら

さあいよいよ本能寺。この大河でのコンセプトがはっきりしています。家康は信長を討つつもりだし、信長もそれを感じている。なにしろ自分のせいで家康の妻と長男を屠ることになったのだし。

しかし、自分を本能寺で討ちに来たのは家康ではなかった。そのことへの失望があからさまに。

オープニングのアニメからして、白兎と狼のチェイスですから、まるでボーイズラブのような関係性はくどいぐらいに描かれてきたわけで。伏線を貼りまくって回収する古沢脚本の本領がここにも。

だから信長役者の見せ場である「是非もない」も切腹の場もない。岡田准一はこれから(回想)としてしか出てこないわけだ。やはりさみしい。

わたしは信長嫌いだけれども、こういう信長は納得。父親も含めて誰にも愛されなかった独裁者。さあ秀吉の出番だ。ムロツヨシが俄然やる気をだすのがわかりやすいし、今回から登場の佐藤隆太(豊臣秀長)が、CMキャラだったビッグモーターのスキャンダルに巻きこまれている最中だというのもすごいタイミング。

わたしはたまたま図書館に「外事警察 その男に騙されるな」(イーストプレス)があったので借りる。原案が麻生幾で脚本が古沢良太、で執筆したのが杉江松恋という強力なトリオ。NHKのドラマも見ていなかったのにとにかく面白い。劇場版外事警察のノベライズ。このタイトルはそういう意味だったのか!

仕方ない、ドラマも映画も観ることにします。ああ古沢脚本だとタイトルまで疑ってかからないといけないわけだ。

第29回「伊賀を越えろ!」につづく

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どうする家康 第27回「安土城の決闘」

2023-07-16 | 大河ドラマ

1982.6.1 坂本龍一「サウンドストリート」(ゲスト山下達郎)

第26回「ぶらり富士遊覧」はこちら

いよいよ、本能寺の裏に家康の意向があったのではないかという陰謀論(笑)。わたしはけっこうだと思う。古沢脚本は、そのために有名なエピソードをこうであったのではないかとジグソーパズルのようにピシッと。

・信長自身が自分への不穏な動きを察知している

・教養人の明智光秀の饗応の失敗は、田舎者である家康の舌にかかっている

・秀吉も信長にうんざりしていて、京の方面に注意を怠っていない

 何度も言っているようにわたしは信長嫌い。パワハラの権化のような彼に、だからこそ混乱の戦国を、一定の方向に向かわせることができたのではないかという話には説得力はある。乱暴者が必要な時期だったと。

 でも、それでは信長の天下布武を達成したとして、それが長続きしただろうか。英明な自分の孤独を彼だって意識していただろう。自分がいなくなったときに、それでは誰が次にやってくるのか、それが三河の田舎者だったのは当然の動きだと思います。弱気で、自分のせいで妻と子を自らのせいで殺した白兎がその候補者だと。

 安土城の決闘とはみごとなタイトルだと思う。まるで西部劇のように、信長と家康の二人芝居がつづく。ジャニーさんが生きていたら狂喜したかもしれない。あんたのためにこんなことになっているんだけど。

 先週の山下達郎のサンデーソングブックでの発言が炎上している。ちょっと乱暴だなとは思ったけれども、だから達郎を責めてどうしたいのだろう。

発火するように誰かを血祭りにあげて、自分が気持ちよくなってそれがなにか?今日の極私的な坂本龍一追悼はすばらしかった。わたしはひきつづき、山下達郎を支持します。きっと死ぬまで。しかも今回のサウンドストリートはまさしくそんな話じゃん。

第28回「本能寺の変」につづく

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どうする家康 第26回「ぶらり富士遊覧」

2023-07-09 | 大河ドラマ

第25回「はるかに遠い夢」はこちら

関係ない話で申し訳ないですけど、今朝は5時からアメリカシロヒトリの駆除。ってことは5時で起きてはいけないわけで、3時半ぐらいに起きてからは「もう寝ちゃいかん」と必死で二度寝しないようにがんばってました。

こういうときはもちろん前夜は早寝をしなければいけないのに、細かすぎて伝わらないモノマネの新作がオンエア。

「やってるわよあれ」

いいです奥さんそれ教えてくれなくて(>_<)。

面白かった。すんげー面白かった。一時期は不調だったけれど、完全に復活してた。木梨も関根もいないのに。それはなぜかというと、石橋の役割だった“受け”をみちょぱ(わたしは初めて知りました)と、山田裕貴がやっていたから。特に山田裕貴のカウンターの当て方は絶妙で、おかげで最後まで笑いながら見ることになった。

で、その山田裕貴がやっているのがこの大河における本多忠勝。2日続けて彼を堪能。なぜかといえば、今回からはっきりと家康が第二期に突入していて、妻と長男を死なせたという事実が松平家を陰鬱なものに。

それなのに家康は唯々諾々と織田信長に付き従い、忖度しまくりなことに家臣たちは不満たらたらなのである。もちろん山田裕貴も。

築山殿の事件をあの解釈で突っ走った以上、これからどうなるのかと思ったら、“静かな家康”が、だからこそ豹変し、信長を討つと宣言。

うわー、これ例によって大河ファンから怒られるだろうけど、アクロバットのような古沢脚本がこれから炸裂するんだろうな。わたしはうれしいです。

にしても眠いです。よくぞちゃんと見ることができたものだ。BSでしたけど。これからの方が本気の徳川家康よね。薬草をゴリゴリやっているおなじみの家康もうれしい。

怒濤の山下達郎のサンデーソングブック篇につづく

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どうする家康 第25回「はるかに遠い夢」

2023-07-02 | 大河ドラマ

第24回「築山へ集え!」はこちら

大河ドラマのファンというのはなかなかにむずかしい人たちで(わたしを除く)、史実との相違が許せない人が多いとか(くどいようだがわたしを除く)。

悪女で知られる築山殿(有村架純)のことを、長男信康の嫁であり、それ以上に信長の娘である五徳(乃木坂46~このグループのルックスはみんなすごいですよね~の久保史緒里)が、父に向けて姑への悪口雑言をくり広げた手紙が存在している以上、それをひっくり返すのは至難の業だ。

そこはしかし古沢良太脚本なので、そう来るかあとびっくり。あまりにみごとなので、いやちょっとそれはやりすぎなんじゃない?と思うくらい。いかん、わたしも頑固な大河ファンになりかけている。

息子は母が逃げるまで動かないと主張し、母は息子のことを案じ続け……これって一種の母子心中であるわけだが、この大河にはあの歌舞伎俳優が出ていないのでセーフ。

2023年ももう半分が過ぎた……とお嘆きの方々が多いようだけれども、わたしはもう半分も残ってるのと嘆くタイプ。いずれにしろ、この大河も今回で折り返し地点に来た。

湖のシーンは気合いが入っている。時代劇で湖が出てくるとろくでもないことが起こるのは溝口健二の「山椒大夫」などでおなじみ。入水する香川京子のために、竹の葉に薄墨を塗るまでした当時の映画界の豊潤さを思う。

主人公に感情移入できないと大河ファンは離れていく。史実と違っても離れていく。でも、ちゃんと武田勝頼に「人でなしじゃな、家康」と言わせるくさびもちゃんと打ってある。あんただけはそれ言っちゃダメなのに。

むずかしい方程式をきちんと解いてみせたのは、脚本の力と鼻水流しまくりの松本潤の貢献だ。そしてやっぱり出たねうさぎ。タイトルの「はるかに遠い夢」が何を意味していたかが泣ける。

第26回「ぶらり富士遊覧」につづく

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どうする家康 第24回「築山へ集え!」

2023-06-26 | 大河ドラマ

第23話「瀬名、覚醒」はこちら

オープニングのタイトル「どうする家康」のロゴに、ちょろちょろっと小さな影がかぶる。ねずみである。このドラマでねずみと言えば……

先週覚醒した瀬名(有村架純)は、ある覚悟を決めていて、夢の実現のために武田と組みながら動き出す。いくさのない世をつくると。

戦国時代に何を寝ぼけたことを、と思われるのも承知。お花畑と批判されることも承知で。

しかし男たちにまかせていてはいくさはなくならない。実は繊細な子である信康のために、この計画は秘密裡に進む。武田の諜報力があればこその展開。だって肝心の信康の嫁が信長の娘なのだから、もれないはずはない……

計画は経済協力を土台にしているあたりが周到。いまのEUのような形をめざしたわけだ。ECの時代から、あの組織は経済同盟である以上に不戦条約だったわけだし。だからイギリスの離脱はおとなのふるまいではなかった。

もっと小さな形の男と女の話もでてくる。服部半蔵(山田孝之)と大鼠(松本まりか)のやりとりが笑える。男の世話をやく暮らしはどうだと(つまりはおれの嫁になれと)半蔵は迫るが、大鼠は

「殺すぞ」

こっちは女の方が戦闘的です(笑)。さすが鼠。

今川や北条まで引き入れる瀬名の計画に驚く家康。しかし肝心の武田勝頼に夢は打ち砕かれる。今まで、誰よりも上から目線だった千代(古川琴音)の狼狽ぶりがいい。

次第に瀬名の、築山殿の悲劇が近づいている。

そうか築山というのは地名だったんだね。そこに屋敷を構えていたから築山殿。落語家の黒門町(桂文楽)、目白(柳家小さん)のように。

まあ、政治的な話だから目白といえばわたしは田中角栄を思い出すわけだけど。そういえば、高校の同級生は世田谷の野沢を歩いていたら、「どわ。ここ福田赳夫の家なの?」と驚いていました。野沢の人とか言われていたんだろうか。

第25回「はるかに遠い夢」につづく

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