陰陽師的日常

読みながら歩き、歩きながら読む

質問に答えてみました

2007-06-20 22:21:21 | weblog
いやいやみなさんこんばんは。

えーと、このかん、何人かのかたからメールをいただいたんですが、返事、書けてません。ごめんなさい。

このおばちゃんにも昔、毎日毎日せっせと長ーいメールを書いてたころがあったんですよ(遠い目)。
だけどね、歳を取ってくると、長いこと坐ってたら腰は痛くなってくるし、パソコンの液晶画面を見てたら目はすぐに疲れるし、夜は眠いし、やらなきゃいけない雑用はなんだかんだあるし、おまけに性格がひねくれてきて(おっとこれは昔からか)、やらなくてもいいことならできるんですが、やらなきゃならないと思ったら、そのとたんに何にもしたくなくなる。

こう見えても、結構、文章書くのに時間がかかるんです。
ブログの文章も、書き飛ばしているように見えるかもしれませんが、書き飛ばす状態に入るまで、やはり相当時間がかかってる。毎日のブログの更新でも結構大変です。

とくにくださったメールの返事は、くださったかたに波長を合わせるのに結構時間がかかる。それをしないと定型文になっちゃって、それはそれで書くのが苦痛ですから、それを避けようとすると、やっぱり数時間はかかっちゃう。で、いきおい休みの日に書こうと思うんですが、それでもね、なんだかんだと……。Rushに魂を抜かれたり、本を読んだり、台所の床に山と積まれた本を整理したり、キンギョ水槽のメンテをしたり、地雷除去作業に精を出したり(ってこれはパソコンに入ってるゲームのことです。これとか、上海とか、Zookeeper って、動物が落っこちてくるのをまとめるやつとか、つい、ね…)、そういうことやってると、どんどん後回しになっちゃって。

ほんとうにごめんなさい。

ただ、これまでいただいたメールには、よく共通するご質問がありました。ここでFAQとしてあげておきますので、わたしのブログやサイトを見て、同じような疑問を抱かれた方は、これを参照なさってください。

Q.1:翻訳の勉強がしたい(英語を生かした仕事につきたい)のですが。

まず、わたしはプロの翻訳家でもなんでもないので、どうかそれを忘れないでください。
単に文章を書く勉強をする一環として、翻訳の勉強もやっているだけです。プロだったら、こんなレベルで人に晒すようなことはしないでしょうし、無料で公開したりもしないでしょう。だから、そういう人間の意見として、読んでくださいね。

まず、本気で勉強をするつもりなら、学校へ行ってください。
最近では大学でも教えてくれるところがあるみたいですが、わたしにはよくわかりません。
ともかく、あちこち調べて、パンフレットなんかも集めて、いろいろ検討してみてください。お金はかかる。これは勉強しよう、資格をとろうと思ったら、何でも一緒です。泣きたいくらい、お金はかかる。そういうもんです。それが勉強をするということです。
親に頼めるなら、頼んでください。それが無理なら働く。とにかく方法はいろいろあるから、必要に迫られればどうにかなるもんです。

独学は、そこを出てからの話です。心配いりません。独学はもう好きなだけ続けることができます。
ただ、まず最初は先生につくことです。
ピアノを弾くにしても、絵を描くにしても、泳ぐのにしても、なんでも最初は習わなきゃなりません。自分のフォームは自分では見えないでしょ? 正しいフォームを身につける。
英語ができることと、翻訳をやることは全然ちがいます。
だから、本気でやるつもりだったら、まず習いに行ってください。

Q.2:ブログや英会話(翻訳)の勉強が三日坊主で続きません。

ブログの更新であれ、英会話の勉強であれ、ダイエット(これはやったことないけど)であれ、続かないのは、それがあなたにとって必然ではないからです。

あのね、たとえば誰かが好きになったとするでしょ、そういうとき、つい、相手のことを考えちゃいますよね。相手のことを考えるのが三日坊主……なんてことはありえない。つまり、そこで「相手のことを考える」はあなたにとって、のっぴきならない必然があるからです。

あなたが単身アメリカに行く。そこで英語を理解することは、のっぴきならない必然です。生死に関わる事態ですから、必死になって聞くし、自分の要求もなりふりかまわず通そうとします。

だけど日本ではそんなことはできない。なりふりかまわず……なんてことは恥ずかしくってできません。英語をしゃべる、っていうのは、ある種、バカにならなきゃやっていけないところがありますから、バカになりきれない、カッコ悪い自分が受け入れられない人はできません。
だけど大丈夫。日本にいるんですから。

必然がないことは、できることじゃない。だからやらなくていいんです。
どうしてもやりたい。カッコ悪くても、バカにされても、どうしてもやりたい、という気持ちがたかまってきて、自分の中で必然になったら、大丈夫。わたしのように書くことなんてなくても、なんとかひねりだせるようになります。

たいていのことは三日坊主で十分です。全然、問題ありません。

Q.3:やりたいことがわかりません。どうやって見つけたらいいの?

これはいろんな形で質問をいただきますが、煎じ詰めればこれになるご質問が多いように思います。

これは、むずかしいね。
ほんとにやりたいこと、なんて、あらかじめ持っている人なんているのかしら。
だけど、多くの人は、自分以外のみんなが、「ほんとにやりたいこと」を持っていて、充実した毎日を過ごしているように思えて、それにくらべて自分は…みたいに思っているような気がします。

だけど、そんなに心配しなくて大丈夫。
「ほんとにやりたいこと」をしっかりと持って、それに邁進している人なんて、それほど多くない。
そうしてあなたがまだそれに向かって動けないんだったら、まだその時期じゃないんだと思います。日々、早起きして、ちゃんと食べて、身の回りの人に「おはよう」「おやすみ」って挨拶していればいい。

何かしなきゃ、と思ったら、まずはなんでもやってみることです。一生懸命やる。やる以上はそのことを勉強する。そうしたら、少しずつ楽しくなってくる。
でも、続けてみて、そこから楽しみがもう汲み出せない、と思ったら、またもういちど考える。いろんなことをやってみて、自分の身体に耳を傾けてみてください。身体がやっていて喜ぶことをやってみる。

そうして見つけたら、もう髪振り乱して、やってってください。下手くそ、とののしられようが、落ちこもうが、それがもとで彼氏彼女にフラれようが、それでも手放せない。そういうものが見つかったら、それを軸に、自分の人生を立てていけばいいんです。

実際には何にも始めずに、文句ばっかり言ってる人もいますが、とにかく動くことです。人に会うことです。そうしていると、自分の気持ちも見えてくる。気持ちなんて、何かにぶつかるまでわかったりはしないもののような気がします。

アクシデントが起こったっていいんです。手放さなきゃならなくなって、手放せるんだったらそれはそれだけのこと。やめようと何度も思って、それでもやめられなかった、そういうものをとおしてわたしは自分を作ってきたように思います。

何か、説教じみたことを書いちゃいましたが、何らかの参考になれば、と思っています。
いつも読んでくださってありがとうございます。
メールもありがとうございました。
ブログにコメント書く方が楽なんで(なんでなんだろうなあ)、返事が必要な方はこちらに書き込んでくださるとうれしいです。

ということで、それじゃまた。