ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~デモンストレーション~

2013-05-11 | 散華の如く~天下出世の蝶~
初めての大役に躊躇する寧々、
しかし、殿の命であれば当然、
寧々「はい、畏まりましてございます」
出来ません、嫌ですとは、言えまい。
それに、寧々はよう躾されておる故、
粗相も無かろう、という判断である。
小堀「これは、これは可愛い御案内人にございますね」
くすりと笑った。
帰蝶「小堀殿?」
小堀「いえ、何でもござません」
可愛い案内人に、満更でもない様子。
信長「猛者が付くより良かろう」
もちろん、殿御自ら案内される場合もあるが、
躾行き届いた家臣の子にさせる事も多かった。
子供にお運びさせ、日頃の訓練をさせていた。
さらに、
「猿よ。鉄砲隊を招集し、小堀に見せよ」
藤吉郎「ハッ」
即対応、即行動、
ササッと消えた。
小堀「噂に高い鉄砲隊…それは、楽しみにございます」
客人が異国宣教師であれ、隣国使者であれ、
お越しの際は、ドンパン派手に打ち鳴らし、
大歓迎。それが信長流の持て成しであった。
国力がどれほどのものか、魅せる。
それを見た客人は赤く青く忙しい。
その変化で、優劣を見図っていた。
模擬訓練は、実戦の備えに見せて、
“戦わずして、勝つ”
実の所、戦を避けるためであった。