ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~只者ならぬ猿よ~

2013-05-03 | 散華の如く~天下出世の蝶~
勝者の光、その陰で涙を呑む敗者。
御家隆盛と子息存続、再起を誓い、
新たな主君に忠義を尽くし、働く。
しかし、それは脆い、砂上の楼閣。
ざざ…音も空しく、崩れ去る忠義。
ドシャッ、地に堕ちる音が聞こえ、
そちらを向くと寧々が倒れていた。
帰蝶「お寧々ッ」
ふくが寧々の許に駆け寄り、抱き起し、
私が、転がる二足の草履を拾い上げた。
しかし、どうやら、石に躓いた拍子に、
草履の片方、鼻緒の緒が切れたらしい。
ビロンビロンと無残、緒が垂れていた。
「大事ないか?誰か、手当してやっ…」
私の手から草履を取り上げ、
藤吉郎「ささ、姫様。この猿めの背に、」
寧々を市と間違えたか?
寧々を姫と呼び、
スタコラサッサ。
ふく「あ…」
という間に、
帰蝶「連れていってしもうた…」
小堀「…」
彼も言葉を失い、ただ呆然、
猿を目で追うだけであった。
帰蝶「まるで天狗の神隠し、猿田彦を見ているようにございます…」
信長「ふむ」満足そうに猿を見つめる殿に、
小堀「あの、猿…一体何者にございますか?」
信長「サルは、猿よ」
いずれ小堀氏とこの猿、主従関係を結ぶことになる。

雄山神社へ

2013-05-03 | 日記
花に呼び止められ、
裏に回ってみると、

見事に咲いていた。

下を見ると、花の首が、
ぽろぽろ、落ちていた。

武士の花に相応しく、
潔く美しく、儚い命。

大切に愛でたいものです。