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浄刹結界へ 夏の京都一周トレイル東山 その3

2022-08-19 | 京都一周トレイル
一人山歩きは続く。
山の中は野鳥のさえずり…ではなく
唸るように響き渡る蝉の音、
それはジブリの飛行船の大群の音にしか聞こえない。
(この前ラピュタ見たから?)
そして時折頭の周りを飛び回る蚊柱。
夏の低山の音は包まれるような命の大合唱
爽やか…ではないσ(^_^;)



曇っているおかげで、蒸し暑さは感じず風も涼しい。



上りだけではなく尾根道にも出るので
緩やかにのんびり歩くことも多い。



穏やかな稜線歩き





花がないので、キノコばかり目につく。
群生しているわけではないのだけど
菌類は好きなので、どうしても見つけてしまう。





キノコを見つけては撮っていたら、60の道標を見落とし。
61を、発見した時にそのことに気づきましたが
また下って撮影しに行く気にはなれず。
番号にこだわる私もここはスルーしようと即決。
思えばこの辺りから疲れが溜まっていました。



左足で上った途端に激痛。
あたたたた〜足がつったーーーッッ!!!
しばらくそのままのポーズで痛みが治まるのを待ち
塩分、栄養分補給。
比叡山の眺望、あそこまで登れるのかなー



その後尾根道が続いたのでなんとか体力温存。
前に進みます。

北西方向に宝ヶ池から西賀茂の展望



位置情報で確認。



出発したのが銀閣寺道ですから
比叡山までまだ半分も来てないやないかーい!!!
この時点で11時半


道標64は林道との分岐
ここで一乗寺方面にコースアウトすることもできます。


道標の足元には…




ここまでの標準コースタイムは1時間25分
私は最初のロスも休憩も入れて2時間25分
いつも1時間増しだとは思っていますが
今日はもっともっとかかる予感。。。



帰りのケーブルカーの時間に間に合えばいいので
そんなに、焦る必要はない。
一人なんだから休み休みのんびり行こう。


時折、日が差すことも。



暑いのは嫌だけど、明るい木陰には励まされる。

松ぼっくり食べたの誰だろう?
尾瀬で水芭蕉を食べていた黒い親子を思い出す。




しばらく林道を進みます。



暑くさえなければ、木漏れ日のある道の方がいい。





石鳥居が見えました。


やっと半分は越えたみたい。



ここでは滋賀県側に伸びる参拝古道と交差します。
江戸時代前は、
比叡山が霊山として全国随一の名声を誇っていたため
東西から参拝道が伸びているそうです。
そう考えると、
古くからの祈りの道を歩くことに気が引き締まります。



ここから谷に向かって下ります。



せせらぎの音が聞こえてきます。



音羽川上流です。
綺麗な川底
しばし休憩。水も冷たい。




音羽川の支流を後2本越えるため
ゴツゴツとした岩の尾根を上ったり下ったり



2本目の沢









3本目の沢

え、どの木を渡ればいいの?


落ちても被害が少なそうな1番下の木にしました。



真夏でも苔はしっとり




ここからは修学院にも下れるようです。



上空が開けました。北山一帯が見渡せます。
いずれ北山コースも歩きたいものです。


しばらく深く侵食された古道を進むと
現れました。

「浄刹結界」の標石

比叡山に登ろうと思ったきっかけのNHKBSの番組
「京の都を守る霊山 祈りの道」
の中で、以下のように紹介されていました。

「ここは東山の中でもとりわけ聖地と言われています。」
「ここから先は清浄なる場所という意味です。」



やっと辿り着きました。
ここからは煩悩は捨てねば。
と思いつつベンチもあったのでしばし休憩。
電波も通じるのでスマホ目でついつい知り合い達と連絡
煩悩の塊(^^;;









京都一周トレイルコース公式ガイドマップ東山


ここから先は、です。
いよいよ修行の道へ続く。
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