
ハードカバー464ページ、頑張りました。
1991年、神奈川県(警察絡みのドラマや小説は神奈川県警が多いな)2件の誘拐事件が起こる。
2件目の4歳の子どもはネグレクトされた子ども(祖父が裕福)で、身代金受渡しに失敗、3年間行方不明のあと、真っ当に育って祖父母宅に帰ってきた。
そして有名な写実画家となる。
30年の時系列が度々前後するし、刑事に新聞記者に画廊経営者に絵画収集者に、画廊の娘に…
登場人物多すぎて、混乱する。
その時々の社会的時事話題もいろいろ。
美術界の内情にもメス?
舞台も東京、滋賀、北海道と目まぐるしい。九州も出てきました。
滋賀の高島も羊蹄山麓のふきだし公園も知ってる場所だけど。
幼い少年が育ての父母と過ごした日々、別れの時が迫って、泣けます。
その割には最終章がたった20ページでなんだかあっけなく、結局のところどうなったん?どうなるん?
読み終えた!という達成感はあります。