アエネアスら、彼らが生きている古代、現代のように言葉、語彙が豊富な時代ではない。
目が口ほどにものを伝えたであろうと考えられる、目が開いていても心の窓が閉じていては心が通じない、互いに目を見つめる、対手の目に穴をあける。
目線を絡めて話し合う、心の絆が結ばれる。
『おう、イリオネス、頃合いはどんなだ?もう、彼らが来る頃かな?』
『いや、まだです。もう少し間があります』
『おう、そうか』
『なあ~、イリオネス、俺は考えたのだが、ポリスの件だが、ポリスを成り立たせる心遣い、運営の技、つくりあげていく未来について、そのコツを残り少ない日々の間に伝授しなければならんな』
『そうですね。それは何があろうともやらねばなりません』
『そのことについて、イリオネス、時間をさいて考えてくれ。まとまったら合議の上、即、実行する。また、引き継いでくれる者らにも事の処理方法等の実務の要諦を教える必要がある。その対処についても考えてくれ』
『解りました。その機会と実行を考えます』
『お前と俺、以心伝心、思考のシンクロニシテイ、考えて導き出す答えの正確性とその信頼性、そして、その実行性も高く、成果の適格性も極めていい。よくやってこれた。引き継ぐ者らにも、感謝の心を伝えて、人を動かす礼式を伝えていかねばならんな』
アエネアスがチョット姿勢を改める、イリオネスに向き合う。
『イリオネス、ありがとう。これから新しい準備と作業分野に足を踏み入れる。よろしく頼む』
『統領の言われた言葉、喜んでいただきます。これからも力いっぱい励み努めます』
二人は見つめ合う目を合わせて、これからを約束する。
小高い丘の広場である、下方からざわっとした話し声を耳にする。
オキテスとドックス、艇の運行の責任を担当しているダックスを先頭にして建造の場の者らが広場への坂を登ってくる、イリオネスが彼ら一団を迎える。
間をおくことなく、アレテスが漁業部の一群を従えてやってくる。
同時に姿を見せたのがパン工房の連中である、スタッフのパンクスが先頭にいる、彼も傍らの工房のスタッフと話し合いながら歩いてくる、オロンテスが最後尾にいる、オロンテスもスタッフのひとりと話し合いながら歩を進めてくる。
漁業部の連中より少々遅れて、パリヌルスが一団を率いて姿を見せる、彼らは、隊列を整えてやって来る、先着している者らが目を見張る。
アエネアスは、広場の高い位置に立っている、イリオネスが彼らの位置決めをして場に就かせる、彼らに腰を下ろさせる。
少々遅れて広場についたのが、リナウスの率いる一族の雑用をさばいている連中、男女合わせて60人余りである。
一族一同が生計を営む落邑の中心位置にある小高い丘の広場である、彼ら一同が集合する、顔をそろえた。
目が口ほどにものを伝えたであろうと考えられる、目が開いていても心の窓が閉じていては心が通じない、互いに目を見つめる、対手の目に穴をあける。
目線を絡めて話し合う、心の絆が結ばれる。
『おう、イリオネス、頃合いはどんなだ?もう、彼らが来る頃かな?』
『いや、まだです。もう少し間があります』
『おう、そうか』
『なあ~、イリオネス、俺は考えたのだが、ポリスの件だが、ポリスを成り立たせる心遣い、運営の技、つくりあげていく未来について、そのコツを残り少ない日々の間に伝授しなければならんな』
『そうですね。それは何があろうともやらねばなりません』
『そのことについて、イリオネス、時間をさいて考えてくれ。まとまったら合議の上、即、実行する。また、引き継いでくれる者らにも事の処理方法等の実務の要諦を教える必要がある。その対処についても考えてくれ』
『解りました。その機会と実行を考えます』
『お前と俺、以心伝心、思考のシンクロニシテイ、考えて導き出す答えの正確性とその信頼性、そして、その実行性も高く、成果の適格性も極めていい。よくやってこれた。引き継ぐ者らにも、感謝の心を伝えて、人を動かす礼式を伝えていかねばならんな』
アエネアスがチョット姿勢を改める、イリオネスに向き合う。
『イリオネス、ありがとう。これから新しい準備と作業分野に足を踏み入れる。よろしく頼む』
『統領の言われた言葉、喜んでいただきます。これからも力いっぱい励み努めます』
二人は見つめ合う目を合わせて、これからを約束する。
小高い丘の広場である、下方からざわっとした話し声を耳にする。
オキテスとドックス、艇の運行の責任を担当しているダックスを先頭にして建造の場の者らが広場への坂を登ってくる、イリオネスが彼ら一団を迎える。
間をおくことなく、アレテスが漁業部の一群を従えてやってくる。
同時に姿を見せたのがパン工房の連中である、スタッフのパンクスが先頭にいる、彼も傍らの工房のスタッフと話し合いながら歩いてくる、オロンテスが最後尾にいる、オロンテスもスタッフのひとりと話し合いながら歩を進めてくる。
漁業部の連中より少々遅れて、パリヌルスが一団を率いて姿を見せる、彼らは、隊列を整えてやって来る、先着している者らが目を見張る。
アエネアスは、広場の高い位置に立っている、イリオネスが彼らの位置決めをして場に就かせる、彼らに腰を下ろさせる。
少々遅れて広場についたのが、リナウスの率いる一族の雑用をさばいている連中、男女合わせて60人余りである。
一族一同が生計を営む落邑の中心位置にある小高い丘の広場である、彼ら一同が集合する、顔をそろえた。