話し合いを終えたスダヌスの船が浜をあとにして沖へと向かう。
アエネアスとイリオネス、そして、話し合いに列席した者らがスダヌスの船を見送る。
キドニアへと向かうスダヌスの船と入れ違いにテカリオンの船が沖に姿を見せる、帆柱の先端にテカリオンの旗印が風になびいている、浜風は東南から西北に向けて吹き抜けていく、沖に吹いている風は、旗のなびき具合から見て東風であるらしい。
浜の張り番の伝令により会所に一報が届く、軍団長が受け取る。
『交易船が浜に近づきつつあります』
『おう、ご苦労!』
言葉のやり取りを耳にするアエネアス。
『おう、軍団長、テカリオンの船だろう。もう、着岸するころではないのか?浜へ行こうか』
『え~え、行ってみますか』
二人が波打ち際に立つ、交易船が着いている、積み荷の関係で浜から少々離れた地点に船が停泊している。
張り番の者が、軍団長に報告する。
『只今、パリヌルス隊長がハシケで船のほうに行っていますが』
『おう、そうか』
アエネアスとイリオネスがハシケの到着を待つ、ハシケが波打ち際に着く、テカリオンが下りてくる、同乗してきた側近がハシケに積んできた荷を下ろす、チエックするテカリオン、パリヌルスとうなずき交わす、渚に立つアエネアスと目が合うテカリオン、急ぎ歩み寄る、礼を交わす、言葉をかける。
『統領殿、無沙汰で過ごしています。失礼を許してください。変わることなく過ごしていられますか?』
『おう、この通り元気でいる。テカリオン殿も元気かな?』
『はい、この通り達者で日夜仕事に携わっています。こうしてこの地に来れる、とても喜んでいます。ありがとうございます』
テカリオンが身体をイリオネスのほうに向ける。
『軍団長殿、久しぶりに当地にまいりました。日ごろ大変世話になっています。変わりなく健やかそうで何よりです。持参いたしました心づくしの粗品です。受納ください』
ハシケからおろして浜に積んだ品々を手で指し示す、深く低頭する。
『おう、テカリオン殿、久しぶりだ、元気な姿を見せてくれた。テカリオン殿、あなたの来訪を待っていました。当方こそいろいろ世話になっている、こちらこそあなたに感謝の気持ちでいっぱいですな!持参の品々ありがたく頂戴する。ありがとう。厚く礼を言う』
テカリオンがイリオネスの傍らに立つパリヌルスに世話をかけた礼を言う。
『なんのなんの、私への礼はいらない。側近を船に送った』
『パリヌルス、世話をかけたな、ありがとう!またゆっくり話をしよう。三日くらい当地に滞在する予定でいる。ことによったら長くなるかもだ』
『おう、解った』
アエネアスとイリオネスがテカリオンとともに会所に向かう、三人が会所に着く、オロンテスがテカリオン到着の報を受けて会所に待っていた。
アエネアスとイリオネス、そして、話し合いに列席した者らがスダヌスの船を見送る。
キドニアへと向かうスダヌスの船と入れ違いにテカリオンの船が沖に姿を見せる、帆柱の先端にテカリオンの旗印が風になびいている、浜風は東南から西北に向けて吹き抜けていく、沖に吹いている風は、旗のなびき具合から見て東風であるらしい。
浜の張り番の伝令により会所に一報が届く、軍団長が受け取る。
『交易船が浜に近づきつつあります』
『おう、ご苦労!』
言葉のやり取りを耳にするアエネアス。
『おう、軍団長、テカリオンの船だろう。もう、着岸するころではないのか?浜へ行こうか』
『え~え、行ってみますか』
二人が波打ち際に立つ、交易船が着いている、積み荷の関係で浜から少々離れた地点に船が停泊している。
張り番の者が、軍団長に報告する。
『只今、パリヌルス隊長がハシケで船のほうに行っていますが』
『おう、そうか』
アエネアスとイリオネスがハシケの到着を待つ、ハシケが波打ち際に着く、テカリオンが下りてくる、同乗してきた側近がハシケに積んできた荷を下ろす、チエックするテカリオン、パリヌルスとうなずき交わす、渚に立つアエネアスと目が合うテカリオン、急ぎ歩み寄る、礼を交わす、言葉をかける。
『統領殿、無沙汰で過ごしています。失礼を許してください。変わることなく過ごしていられますか?』
『おう、この通り元気でいる。テカリオン殿も元気かな?』
『はい、この通り達者で日夜仕事に携わっています。こうしてこの地に来れる、とても喜んでいます。ありがとうございます』
テカリオンが身体をイリオネスのほうに向ける。
『軍団長殿、久しぶりに当地にまいりました。日ごろ大変世話になっています。変わりなく健やかそうで何よりです。持参いたしました心づくしの粗品です。受納ください』
ハシケからおろして浜に積んだ品々を手で指し示す、深く低頭する。
『おう、テカリオン殿、久しぶりだ、元気な姿を見せてくれた。テカリオン殿、あなたの来訪を待っていました。当方こそいろいろ世話になっている、こちらこそあなたに感謝の気持ちでいっぱいですな!持参の品々ありがたく頂戴する。ありがとう。厚く礼を言う』
テカリオンがイリオネスの傍らに立つパリヌルスに世話をかけた礼を言う。
『なんのなんの、私への礼はいらない。側近を船に送った』
『パリヌルス、世話をかけたな、ありがとう!またゆっくり話をしよう。三日くらい当地に滞在する予定でいる。ことによったら長くなるかもだ』
『おう、解った』
アエネアスとイリオネスがテカリオンとともに会所に向かう、三人が会所に着く、オロンテスがテカリオン到着の報を受けて会所に待っていた。