『集散所とだな。約束事について話した。その件と初期のスケジュールについて話す』
『判った。それでいい、聞く』
『集散所の担当だがな、ハニタスは知っているな』
『おう!』
『この件を担当するのは、ハニタスと大型商品担当のテミトスという者の二人だ。会談には集散所所長も出席して話し合いとなった。所長の名は、ラウダスという。双方が協力して業務を行うことを約束した。集散所が持っている販売のノウハウを駆使して、この業務にあたることになった。そういうわけで、一番最初に話になったのは、新艇販売の価格の件だ。これについては、価格決定相談の場を設けて新艇の価格を決めるということだ。第一回目の相談の場は四日後、集散所でということになっている。参加する者は、ハニタスとテミトス、そして、スダヌス、当方については、決めなければならない。この件に絡んで、用材の調達先であるガリダ方との決済の交渉も集散所側が交渉にあたることになった。この件の状況を踏まえての軍団長の判断だ。言われてみれば、我々は木材の価格について知っているかといえば、それは知っていない。ガリダ方にいいように吹っ掛けられても解らないということだ。そのあたりを考えての処置の判断だと思う。そういうことで、集散所方の担当のハニタスとテミトスが、建造の場の視察と用材の調査に明後日ここへ来ることになっている。これに関する対応についても、明日アサイチの打ち合わせで話し合わなければならない。大体、以上だ』
『よくわかった。軍団長もよくよく考えて、交渉の場で対応したであろうと察せられる』
オキテスが決断するイリオネスの心情を思いやった。
パリヌルスは、『そうであろう』と頷いた。
『集散所側と我が方が違うのは、事に対する当たり方にある。船といえば、大型の商品であって、パンや魚とはわけが違う。価格も極めて高い商品だ。彼らの事にあたる姿勢はなかなか慎重だ。我が方の事に対する当たり方が彼らより、ちょっと、慎重さが足りないような気がする。建造する新艇の数量、そして、完成日の設定で、頭がいっぱいになって、出来あがる新艇に使う用材の品質、対市場価格への配慮、完成した新艇の品質などなど、そういったことに対して我々が心配りをしてはいるが少々慎重さが欠けているのではなかろうか。もう一度、スタート時点に戻って点検の必要があるのではなかろうかと考えている』
オキテスがオロンテスの指摘したことについて考えを述べた。
『判った。それでいい、聞く』
『集散所の担当だがな、ハニタスは知っているな』
『おう!』
『この件を担当するのは、ハニタスと大型商品担当のテミトスという者の二人だ。会談には集散所所長も出席して話し合いとなった。所長の名は、ラウダスという。双方が協力して業務を行うことを約束した。集散所が持っている販売のノウハウを駆使して、この業務にあたることになった。そういうわけで、一番最初に話になったのは、新艇販売の価格の件だ。これについては、価格決定相談の場を設けて新艇の価格を決めるということだ。第一回目の相談の場は四日後、集散所でということになっている。参加する者は、ハニタスとテミトス、そして、スダヌス、当方については、決めなければならない。この件に絡んで、用材の調達先であるガリダ方との決済の交渉も集散所側が交渉にあたることになった。この件の状況を踏まえての軍団長の判断だ。言われてみれば、我々は木材の価格について知っているかといえば、それは知っていない。ガリダ方にいいように吹っ掛けられても解らないということだ。そのあたりを考えての処置の判断だと思う。そういうことで、集散所方の担当のハニタスとテミトスが、建造の場の視察と用材の調査に明後日ここへ来ることになっている。これに関する対応についても、明日アサイチの打ち合わせで話し合わなければならない。大体、以上だ』
『よくわかった。軍団長もよくよく考えて、交渉の場で対応したであろうと察せられる』
オキテスが決断するイリオネスの心情を思いやった。
パリヌルスは、『そうであろう』と頷いた。
『集散所側と我が方が違うのは、事に対する当たり方にある。船といえば、大型の商品であって、パンや魚とはわけが違う。価格も極めて高い商品だ。彼らの事にあたる姿勢はなかなか慎重だ。我が方の事に対する当たり方が彼らより、ちょっと、慎重さが足りないような気がする。建造する新艇の数量、そして、完成日の設定で、頭がいっぱいになって、出来あがる新艇に使う用材の品質、対市場価格への配慮、完成した新艇の品質などなど、そういったことに対して我々が心配りをしてはいるが少々慎重さが欠けているのではなかろうか。もう一度、スタート時点に戻って点検の必要があるのではなかろうかと考えている』
オキテスがオロンテスの指摘したことについて考えを述べた。
