㋐『おう、メネラオス。お前の帰りを待っておったぞ。ポリスの領主たちも、お前の帰りを、首を長くして、待っているのだ。留守中に大変なことが起きたな。今日の四人の話し合いで、お互いの意志を確かめようではないか。 イタケの領主、オデッセウス。大変な苦労をさせたな。各ポリスの領主に代わって、君の労に、深く礼を言う。気持ちを受け取ってくれ。今日の四人の話し合いは、とっても重要だ。その覚悟で席について欲しい。』
㋔『アガメムノン王もテュンダレオス王も壮健で何よりだ。俺も、無事に帰ってきたことを、とてもうれしく思っている。それにしてもだ。メネラオスの留守中の事件については、俺は、彼の心中を思うと、一通りの怒りでは済まされない。』
㋢『イタケのオデッセウス王、メネラオスも、よくぞ、無事に帰ってきてくれて、俺はとっても、喜んでいる。大変、ご苦労であった。このたびの事件のこともある。今日の四人の話し合い、意義のあるものにしようぞ。』
㋱『オデッセウス。疲れの方はどうだ。帰ってきたら、この有様だ。俺の腹は、決まっている。四人の話し合いでも強く言う。何かと力を貸して欲しい。』
㋔『判った。話し合いが終わったら、おれは、イタケへ帰る。』
㋱『いいだろう。従者をつけて、イタケまで、君を送る。』
昼食には、談笑はなかった。解くことの出来ない緊張に包まれての食事であった。昼食を終えた四人は、別室にこもった。
㋔『アガメムノン王もテュンダレオス王も壮健で何よりだ。俺も、無事に帰ってきたことを、とてもうれしく思っている。それにしてもだ。メネラオスの留守中の事件については、俺は、彼の心中を思うと、一通りの怒りでは済まされない。』
㋢『イタケのオデッセウス王、メネラオスも、よくぞ、無事に帰ってきてくれて、俺はとっても、喜んでいる。大変、ご苦労であった。このたびの事件のこともある。今日の四人の話し合い、意義のあるものにしようぞ。』
㋱『オデッセウス。疲れの方はどうだ。帰ってきたら、この有様だ。俺の腹は、決まっている。四人の話し合いでも強く言う。何かと力を貸して欲しい。』
㋔『判った。話し合いが終わったら、おれは、イタケへ帰る。』
㋱『いいだろう。従者をつけて、イタケまで、君を送る。』
昼食には、談笑はなかった。解くことの出来ない緊張に包まれての食事であった。昼食を終えた四人は、別室にこもった。