日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「道にかげらふ」1首

2020年05月14日 | 日記
 真夏日に近い夏日の盛り、草葉が熱い風に吹かれて、葉表と乾いた葉裏を交互にみせています。その奥に、昨日までは気づかなかった赤い花が見えました。森に入って道を辿ると、高い木々の陰になった道端に、灌木が赤い小さな花をつけていました。

赤き花 葉隠れに見ゆ 
日盛りの 森を辿れば 
道にかげらふ
 
(夏日の風に吹かれる森の奥に、昨日までは気づかなかった、赤い花が見えました。中に入っていくと、陰になった道端の低い木の、赤い小さな花でした)

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