日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「雨の粒だち」1首

2016年05月25日 | 日記
 曇りがちの朝、風の音、鳥の声、虫の声が、あちこちから聞こえてきて、音源を耳で追いながら、ざわめきを楽しんでいました。すると、はっきりした雨粒の音が聞こえはじめ、皺の寄った世界が一瞬のうちに、水中のように透き通りました。

かぜのおと とりむしのこえ もののおと ささめくなかに あめのつぶだち
風の音 鳥虫の声 ものゝ音 さゝめく中に
雨の粒だち

(風の音、鳥の声、虫の声が、あちこちからささやくように聞こえるのに、耳を傾けていると、ふとはっきりした雨粒の音が聞こえはじめ、皺の寄った世界が一瞬のうちに、水中のように透き通りました)

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