故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

見守る

2016-09-06 08:20:42 | プロジェクトエンジニアー

金魚のハンドバッグを下げた着物のような服を着た女の子です。
お母さんにお願いして撮らせていただきました。
お母さんは、そっと引かれました。


やっと、絵が描けました。
もう出かける時間になりました。

今日のタイトルは、「見守る」です。
認知症の講座に出席したときのこと。
認知症の方には、正面から同じ高さの目線で話かけてくださいと教えてくれました。
そして、決して後ろからは声をかけないでください。
びっくりして逃げようとされますとも。

小さな子どもと話す時、目線をあわせるためにかがんで覗き込みます。
小さな子供は、安心したように話しかけてきます。

同じ目線で話すと良く聞きます。
どうしても上から目線になりがちな経験者です。
そして健常者です。
人の痛みは、分かりにくいものです。

冒頭の女の子のお母さんは、にこやかに見守っておられました。
女の子もにこにこと堂々としていました。
この親有って、豊かな子どもの成長と感じました。

仕事をしていて、「見守る」が、なかなかできませんでした。
先に先に口を出してしまう。
任せると口では言いながら、終わってみれば自分が仕切っていました。

見守る。
見て番をする。事が起こらないよう注意して見る。
じっと見つめる。熟視する。(広辞苑より)

お母さんも、子どもの自主性を尊重するとしながら、
先に言ってしまいます。
有志による「見守り隊」が結成されます。
見守るのは、徘徊老人であったり、子どもであったりします。

どのうちでも、恥ずかしいことを隠そうとされます。
自分の親が、認知症気味であるとは決して言わない。
近所にも、地域にもそのような情報が共有できたら、
徘徊老人も早く見つかるかもしれません。
子供に関する事故も減るかもしれません。
無関心でないことが、「見守る」の基本です。

もう時間がなくなりました。
またの機会にもう一度、考えます。

2016年9月6日
コメント
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