故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

井戸水

2022-06-30 04:38:56 | よもやま話

絵のタイトルは、「楽しいか、私が決める」です。


夫が水を見て来るよと山に向かった。
すると、ほどなく妻から電話がかかる。
なにをしとるか。
妻は、声を聞けば安心である。
無事な夫は、何度もかかる電話に作業の手を止める。
90歳を前にした、専業農家の老夫婦のやりとりです。

今日のタイトルは、「井戸水」です。
ええっ、もう梅雨が明けた。
夕方になると、野菜に井戸水をかける。
山の畑の作物が心配である。
どれも水不足です。
20リットルのタンクを3つ軽トラに積んで運ぶ。
これからは、日課となる。

島の山は、急峻である。
どんな日照りが続いても、水が湧く場所がある。
村人は、丈夫なホースを川に沿って、延々と300mのホースを水場迄伸ばしている。
川岸には何本ものホースが束になっている。
我田引水の実現である。
畑脇にあるホースの末端から、湧き水が流れ続けている。
誰がバケツで汲んでもよい。

朝6時前に、島の反対側にある妻の実家に向かう。
2時間かけて草を刈った。
私の実家に向かい、道のわきに密生している雌竹を取った。
野菜用の支柱に使う予定です。

次の世代につなぐのが役目である。
草取りをするどの方も、義務感を背負っている。
義務感だけでは続かない。
草取りをし、野菜の収穫が嬉しい。
今の楽しさが、先に続く義務感を緩和する。
次のことは、次の世代が考える。
楽しさも伝わればよい。

2022年6月30日
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正解がない回答

2022-06-29 04:41:34 | よもやま話

絵のタイトルは、「牛のような馬のよな」です。
友人は、190cmの大男。
借金の取り立てやでした。


借金をした方が威張っている。
「おどりゃ」と電話の向こうで騒いでいる。
手に負えず、友人に代わってもらった。
「おどれや」とは、どういうことですか。
東北なまりで「踊りや」と聞こえなくはない。
電話では話にならんと、クレーマーが会社にやってきた。
のっけから、「おどりゃ」と叫んでいる。
友人は、こうかのああかのと手振り身振りで踊り始める。
「ふざけた奴じゃの、おどりゃ」
友人は、巨体を捩ったり揺すったり。

どちらも、時間がたっぷりある暇人。
別室で、コーヒーでもとなった。
お客さんに、「おどりゃ」言うからいけんのですよと友人が話す。
お客さんは広島の人。
「おどりゃ」を長く使ってきた。他に言い換える言葉を知らぬ。
「おどりゃ」に代わる広島弁はなんかの。と話がすり替わってきた。

今日のタイトルは、「正解のない回答」です。
経済人なら、右肩上がりが鉄則です。
赤んぼがバレー選手になるのが関の山。
天才なら、発明品の数々。
1+1が2ではない。躓き始めます。

私達の周りは、正解を急ぎ出すことを望みます。
人が100人いれば、100通りの回答があってしかるべきです。
似たものもあれば、人生をやり替え、一人で複数解出すものも現れる。
友人は、再婚です。
しかも、9歳も若い奥さんです。
羨ましいの。と私。
お前も二回目じゃないと、散髪屋が言う。
ほうじゃった。

正解を掴んだ。これこそ人生と大いに飲んだ。
翌日は、二日酔いで、また迷い人に戻ります。
どうして、こうじゃろか。

2022年6月29日

<<ついでに>>
東大の図書館には、社会に出られない卒業生が100人はいると聞いた。
彼らは、常にあらゆる試験に挑戦している。
100点取るか、合格するかで、やっと安息を得られるのです。
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他人を思いやる

2022-06-27 00:01:32 | よもやま話

小学4年生の似顔絵を描いた。
絵のタイトルは、「親想い」です。
この子たちの似顔絵を改めて見た。
私は描き上げたと思っていた。
そうではなかった。
描かしていただいていた。
それほど、どの子も生き生きとして個性に溢れていた。
この子たちに、親の期待など押し付けられない。
親の期待以上に、親のことを心配していると思う。


親が子を 思う以上に 子が親を  

自分の色でない人と出会うと、避けてしまう。
実績を残してきた年配者が、何にもわからない若者にいや気が刺す。
逆に、肩書を笠に着るおっさんに従わざるを得ない若者も、目の前が暗くなる。
あの吉田拓郎が、篠原ともえやKinKi Kidsから学ぶことが多かったと話していた。
今日のタイトルは、「他人を思いやる」です。

私がこの頃書く記事は、自分の枠から出ていないと感じた。
自分がこうした、そして苦労したと書いている。
自負している自分がいた。

若い人から手紙をもらったり、電話をいただくことがある。
自分の価値観を押し付けることが有ったんじゃないか。
例えば、「1分の重み」の差は計り知れないほど大きいのではないか。
私は、毎日が日曜日です。
若者は、分刻みで働いている。家族と関わっている。

吉田拓郎は、嫌いだったこの若者達(篠原ともえ、Kinki Kids)から学ぶとさえ言った。
私は、新鮮な言葉として受け取った。
時代は、私には理解できないくらい変化している。
積極的に、テレビコマーシャルを見るようになって、気づくことが多い。
若者は、社会人になってすぐに自分の老後のために貯金を始める。
先輩たちの給料は、円の価値が上がるにつれて上がっていった。
私達の世代でも、ベースアップは必ずあった。
それが、今は職を変えない限りあり得ないことになってしまった。

学ぶことを忘れている。
年配の作家が書いたものしか読まない。
同年代以上の医者のいうことしか信じない。
いつしか自分もその仲間入りをしている。
コマーシャルがない番組ばかり見ている。
コマーシャルがないことが、異常である。
付いて行けないのではなく、付いて行こうとしない。
生きてる限り、変化に対応したほうがよい。

2022年6月27日
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今日も暑い

2022-06-25 10:18:20 | よもやま話

絵のタイトルは、「果てなき乙女心」です。
何かにつかまろうともがいています。
その元気がうらやましい。


打ち水が 裾にはねると 娘とぶ 

7時か8時前後に凪になります。
風が止まり、蒸し暑さが増します。
凪は、朝夕2時間くらいです。

今日のタイトルは、「今日も暑い」です。
ゴーヤの本葉が棚一杯に伸び切りました。
行き場がなくなったつるが、風にのり次につかまるところを探しています。
脇芽が強く成長するまでもう少し時間がかかるでしょう。

あぶが、ゴーヤの花の周りを飛び回っています。
元気なのは、蜂や虫たちばかりです。
ゴーヤなどの蔓物も、ふにゃっとふやけています。

植えた野菜が草に負けると、妻は勇ましく出かけました。
私は、文章と格闘しています。

今日は曇りです。
陽ざしが無い分だけ、やれるかな。
夏本番は、これからです。

2022年6月25日
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夫婦喧嘩(Part2)

2022-06-24 18:05:23 | よもやま話

早飯、早くその職人父ちゃんです。
あんたは運が悪い、飯づくりが下手な母ちゃんです。
我慢せえよ、稼ぐのが上手じゃけえ。と母の声。
生きて行かなきゃと、朝餉づくりに励む父ちゃんです。


えごま馬鹿 風に倒れし 寄り沿って

どんなに仲が良い夫婦でも喧嘩する。
えごまの収穫です。
知ってる夫婦の場合。
旦那が先にえごまの実(莢の中に種がある)を草ごと叩きました。
旦那様はよし、このくらいと止めました。
そこへ奥様。
こんなに採れるじゃないと、さらに叩きました。
えごまの実が、旦那様を直撃しています。
旦那様、何が気に入らないのかまた叩き始めました。
そのうち、えごまの束を投げ合っていました。
えごまは、いつまでも種が出てくるのです。

私達夫婦は仲良しと自負しておりました。
えごまを叩き始め、疲れて交替。
妻が叩きます。
えごまと殻が混じっています。
どうやって、殻だけをを飛ばすか。
妻が顔を真っ赤にして吹いています。
のぼせて代わりなさいよと命令します。
バーカなことをやって、それじゃ取れないよ。
私は、水に浸け洗いました。軽いから殻が浮いてきます。
「バーカ」が気に入らなかった。
賢いあんたが全部やりなさいと、家に入ってしまいました。

老人夫婦がえごまを採っています。
案の定、喧嘩が始まりました。
一生懸命叩いても、手のひらに一合ばかりの種が取れるだけです。
こんなもん植えるあんたが悪い。
やっと絞ったえごま油をサラダにかけて食べました。
精選が悪かったのか、種のかすが混じっています。
運悪く、入れ歯と歯茎の間に入りました。
痛いこと痛いこと。
こんなもの植えたあんたが馬鹿じゃ。

えごま騒動は、必ずや夫婦げんかになること請け合いです。
皆さんも植えてみたらいかがでしょう。

2022年6月24日
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