故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

日にちが薬

2022-01-31 13:27:17 | よもやま話

絵のタイトルは、「モザンビークに梅はありますか」です。
代々木にある居酒屋の屋根裏のような部屋で、先輩と飲みかわした。
初の海外出張がモザンビークで、小学校の建設を指導するのが仕事でした。
淡々と飲みかわした。
目下の興味は、奥さんと言われた。
長年連れ添ってもそうなんだ????


妻想い 路傍の梅が 咲くを知る

農道を畑に向かっていると、老人の車が道を塞いでいた。
道を修復するブロックでも降ろしているのであろうと車を駐車場に止めて向かった。
すでに車はなく、曲がり角で私が通り過ぎるのを待っていた。

恩着せがましい意識が頭をかすめる。
今日のタイトルは、「日にちが薬」です。
老人に道を譲ってくれた礼を言った。
石積みをあきらめてブロックで積むことにした顛末を聞いた。
石は、老人夫婦には重すぎた。
一輪車で運ぶのがさらに難儀であると言われる。
一日二時間しか働かない。
分かり際に、「日にちが薬」と言われた。

定年を迎えたものには、ノルマなどない。
できなきゃ時間でカバーするか、代用品で補う。
日にちが薬とは、うまい表現である。

私達は、ノルマか達成(成功)感に飢えている。
その前に人であり、生きていることなど忘れてしまう。
多くの失敗や事件をやらかす原因である。
ほんのちょっと足元を見れば、転ぶことはなかった。

この車のガソリンより、夜、自分が飲むガソリンの方が高いと笑う。
老人は茶目っ気たっぷりに話された。
私の耕作放棄地の草刈は難航している。
焦ることはない、やれば進むと自らを励ましている。

2022年1月31日
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猪どんは葛根(かっこん)がお好き

2022-01-28 14:09:39 | よもやま話

露地に生えてるいちごです。
絵のタイトルは、「これからぞ」です。



草刈は タンク一つと 決めている

隣りの畑A(378m2)と我が家の畑(382m2)をやっと刈り終えた。
なんだか美しくない。
なんども集成図を見ながら現場を確認した。
隣の畑Aの持ち主は、B(726m2)も持っていた。
好きにしてくださいの許可をもらった時からA+Bだったのだ。
合計1.5反の草刈となった。

刈っていると、猪どんがたくさんの穴を掘っている。
それも、1mに近く、深い。
穴の近くには、決まってひとつの植物が生えていると妻が教えてくれた。
今日のタイトルは、「猪どんは葛根(かっこん)がお好き」です。
辛抱強く掘っています。
深さは1mにもなります。
猪どんは、花を愛でた後、葛根を掘るのが楽しみなのでしょう。
山のあちこちで大きな穴を見ます。
葛根掘りだったのです。
山が豪雨で崩れる前に、葛の蔓を切ることにしました。

開墾を、穴掘りが得意な猪どんに手伝ってもらいたい。
葛根とみみずを養殖し、木やススキの根に埋けておこうかと自嘲気味に考えます。
動物は、水仙の球根は嫌いだそうです。
毒ですから。
石垣や里道に水仙が植えられてる理由が分かります。

2022年1月26日

<<後日談>>
刈り終えました。
案外、広いのに「がっかり」やら「おもしろい」やらです。
さてさて、どうしたものか。
(筆者)

葛(くず)とは、
マメ科の大形蔓性の多年草。山野に多く、蔓の長さは10m以上にも達する。
葉は大きく、裏面は白っぽい。秋、葉腋に花穂をつけ、紫紅色の蝶形花を総状に咲かせ、
花後、平たい莢(さや)を生ずる。根は肥大し、生薬の葛根(かっこん)として漢方で解熱・発汗・鎮痛剤に用い、また、葛粉を採る。葛の繊維をとって葛布(くずふ)を織り、また蔓で行李などをつくる。秋の七草の一つ。
(広辞苑より)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

双胴船をいただく

2022-01-28 14:03:43 | プロジェクトエンジニアー

写真は、「双胴船」です。
力持ちなら、二人で積み下ろしできる重さです。
90cmだけ、軽トラからはみ出します。
赤い旗をぶら下げて運ぶことになるでしょう。
問題は、軽トラが乗り込める砂浜があることと、渚迄運ぶことです。
楽しみが増えました。


杵柄は できなくなっても うならせる

ボーズ続きの釣りである。
冬は釣れない。
場所を変えても、餌を変えても、干満を考慮しても釣れない。
泳いでいる魚の鼻先に餌を降ろしても、見向きもしてくれない。
ルアーもワームも試した。

岸壁から投げ釣りです。
桟橋からも投げ釣りです。
100m沖に船が数隻出ている。
釣れるのかそうでもないのか、数時間は粘っている。

船を取りに来いと、妻のおじさんから連絡が入った。
さっそく軽トラに乗って出かけた。
今日のタイトルは、「双胴船をいただく」です。
軽トラに載せられるものか心配であった。
双胴船の寸法は、巾1.2mx長さ2.8mx高さ0.5mのFRP製だった。
手漕ぎなら4人、船外機をつけたら二人のりと説明を受ける。
軽トラ(巾1.5mx長さ1.9m)からはみ出す大きさである。

おじさんは、車庫の梁にワイヤーと滑車で船を吊り上げて保管していた。
吊っている船の下に軽トラを入れ、ワイヤーを降ろした。
双胴船は軽トラの荷台に斜めに座り、路面からの高さは2.8mとなった。
これなら、島のトンネル(高さ制限3.2m)も通過できる。
私は昼飯でアルコールをいただいたので、帰りの運転は妻になった。
高速道路で向かいから来たパトカーにも、フェリーの船員にも注意は受けなかった。
積み荷のボートが異様であり、向かい風にあおられはせぬかと気を使った。
島の電線もクリアーし、一時間ほどでなんなく我が家に着いた。

身体を悪くし、いろんなことが出来なくなったとおじさんは言われる。
年をとったらクラブのしなりを活かしたスイングだと手ほどきを受け、
冬のメバル釣りには、昼は藻えび、夜はゴカイと教えていただく。
いろんなことが出来なくなっても、話題に尽きることはない。
遊びも、仕事においても師匠である。
私は、船の保管と運搬の方法を考えて眠れなくなった。
とにかく楽をしろとおじさんは教えてくれる。

2022年1月25日
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

93歳にほめられる

2022-01-28 13:57:48 | よもやま話

島は、「石積み」(絵のタイトル)だらけです。


定年後 湯水のごとく 時間あり

今日のタイトルは、「93歳にほめられる」です。
朝、草刈に出かけた。
農道の途中で、石垣の修復をしている老夫婦を見た。
猪に突き崩されたのであろう。
農道に落ちた石が通行の邪魔になってはいけない。

許可をいただいた田んぼ(378m2)の草刈は終わった。
我が家の畑(382m2)の草刈をした。
野ばらが茎をのばし、枝を刻み払うように刈った。
なんとか刈り終え、今日の作業を終え家路を急いだ。

老夫婦が作業を続けていた。
あゆみ板の上に石を乗せ二人で転がしている。
手伝いましょうと車を止める。
なんなく、石を積み、続いて2個の石も積み上げた。
そこで、妻が止めた。
考えながら積むのだから、全部上げては作業に支障をきたす。
老夫婦が感謝の言葉のあと、上手に草を刈っていたと私をほめてくれた。
我が家の上に住む、ご主人が93歳の老夫婦であった。
迷彩服を着て、作業をされている姿はとても若々しかった。
この辺りで、わしの歳で免許を返納してないのは、わしだけだと教えてくれた。
妹さんが、兄に免許返納を勧めているのに、新車を買ったと笑っておられた。

私たちは老夫婦のように、頑張らなければと話した。
猪に突き崩されても辛抱強く修復する。
意気込みが素晴らしい。
時間はいっぱいある。

2022年1月24日

<<後日談>>
老人は、崩された石垣を見事に修復した。
次なるターゲット(石積み)は、前回より3倍も長く、高い。
老人は、奥さんと一緒に道路端に積み上げらえていた石をつるはしでおこされていた。
次に通った時は、石を取るのをやめていた。
石が重かったんだろうと推測した。
次に老人を見た時は、老人はいつもの高めの椅子に座っていた。
奥さんが、一輪車でブロックを軽トラまで運ばれていた。
ブロックに切り替えたと推測した。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

島から島へ

2022-01-21 13:12:09 | よもやま話

絵のタイトルは、「残波岬海深し」です。
大きいのが釣れた。
夢中で格闘していて、海に落ちた。
そのまま藻屑となった。
と釣り人に聞きました。


枯島に 取り残されし 蜜柑映え

友人が尾道で板前をしていた。
お客さんを連れて夕飯を食べに行った。
ガラス戸の向こうに、尾道水道が窓一杯広がっていた。
そんな風景を美しいと思う。

今日のタイトルは、「島から島へ」です。
蒲刈町に向かって車を走らせた。
呉を抜け7つの橋を渡ったら、愛媛県の岡村島に着いた。
大崎下島で大長蜜柑を買った。
子供の頃から、このブランドは知っていた。
現地で買うのは初めてである。
島ごとに蜜柑の味は違い、都合5袋のみかんを買った。
大長のおばさんはスマホで話しており、眼で値段を報せてくれた。
いしじ蜜柑のように、糖度が高く酸味を抑えたものが、今は人気が高い。
昔からのみかんは、糖度はそこそこで酸味がしっかりしており、懐かしい。

橋から見下ろす潮の流れは複雑である。
干満だけでなく、岸壁のせり出しだけでも潮の速度が違う。
島影だけで潮の流れを判断できる船舶技量が問われる。
橋のかかっていない島にも家並が見える。
日に数便の高速艇が暮らしを支える。
どこの島にも、猪除けのフェンスがめぐらされている。
アカデミー賞にノミネートされるかもしれない映画のロケ地になった。
通う車も少なく、コロナの影響でどの店も臨時休業である。

竹原や三原は、今治と同じような距離に見える。
私達が暮らす島の便利さを想うことになる。
折り重なる多島美が360度めぐらされる。
あいにく風が強く、海面に島影は映らなかった。
堪能し、私達の島へとさらに2つの橋を渡った。

2022年1月20日
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする