
この方を描いていて、どきどきしました。
どんどん違う方向へ筆が進みました。
ちょっと違うんだけど、まっいいか。
奥様の似顔絵(絵手紙)を旦那様に渡す時、いろんな反応があります。
奥様のことを美人だと信じ、愛されているご主人の対応2例。
美人に描けなかった時は、旦那様は不満な顔をされます。
美人に描けたときは、なんでと怪訝な顔をされます。
怪訝な顔とは、あんたは私の妻とどういう関係だと思われるのかな。
これは、奥様のことを美人と想い、愛されている証拠です。
世間的にそんなに美人の部類に入らない奥様を描いて、
似ている場合は、「まんまじゃないか」とご主人は大笑いされます。
もう少し美人に描けとは言われません。
似顔絵は、写真の顔とはちょっと違います。
違って当然です。
こんな表情をする時があるのかな。
と似顔絵本人の方も、苦笑いです。
違う理由は、私が脚色しているからです。
こうだったら良いな、こうなんじゃないかと勝手に決めつけて描いています。
今日のテーマは、「ちょっと、違うんだけど」です。
勘違いされている人のなんと多いこと。
稲穂は実るほど垂れるかな。と逆バージョンの方のことです。
私はそんな人のことを、
「つっかえ棒が後ろに必要な人」と表現します。
よくもまあ、そっくり返っていること。
あんたが偉く見えるのも、周りが押し上げてくれたから。
瞬時の間、神輿の上で、はしゃげるだけなのに。
定年後の姿が想像できない方の一人です。
役が取れた途端、誰も相手にしない普通の人なのに。
近所の集まりや、子ども会の手伝いに来ているのに、
役員の肩書の名刺を出される方のことです。
この地域では、ほとんどの人が個人事業主の社長ばかりだと言うのに。
会議に出席し、議題ごとに最初に発言して会議をぶち壊す偉い人のことです。
偉い人が、しゃべったらもう一般の人は何も言えないことが解らない。
偉い人が言われることは、即結論になってしまうと言うのに。
中味が斬新で唸らせるものがあればまだしも。
どこかの誰かが、以前言った受け売りばかりでは情けない。
あーあ。
ちょっと、違うんだけどの話は終わりそうもありません。
私の対処方法は、「もっとやれ、もっと言え」です。
面白がるしかありません。
じっくり観察して、小説のネタにします。
アフリカの奥地に次から次に援助の手が届きます。
あなたの国は、何をプレゼントしてくれるのか。
気付かぬうちに、補助金慣れになってしまったのです。
ちょっと、違うんじゃない。
では、どうするか。
その国、地域が自立できる技術の伝承や
若い人の留学を進めることをしている国があります。
長い目で見れば、留学先の言葉を習い文化を学び、
その国のファンになり、友人となります。
留学先から帰国した若い人は、やがて決定権を持つ大臣になるかもしれません。
なれなくても、その後も行き来するパートナーになることでしょう。
「ちょっと、違うんだけど」は自分にも言えることです。
お前は人の親面しているけど、ちょっと違うんじゃない。
私は、選択することもできず、お前の子供になってしまったんだと、
子供は思っているかもしれない。
そういえば、あなたの子供で良かったと子供から言われたことがないと、
独り寂しく思うこの頃です。
勘違い 豚木にあがり 降りられぬ
2016年9月1日
2015年2月9日投稿記事「会議の進め方」を参照ください。