歌が上手だということは、
歌い始めると誰もが黙り込んで聞いてしまうほどのことを言う。
昨日の八代亜紀の歌がそうでした。
熊本地震の被災地を訪ねて歌った歌の一つが、「五木の子守歌」でした。
この歌は、独特の哀愁があり多くの日本人が知っています。
よか衆と勧進(農奴)の差別的な表現の歌詞である。
八代亜紀の歌は、そんな歌詞の意味をどうこう言うようなことはないほど
心にしみいりました。
人に伝えるのではなく、
人に伝わるのです。
「伝える」と「伝わる」の差は大きいと言えます。
私は、伝える仕事ではなく、「伝わる仕事」をしたいと思います。
今日は、これまでとします。
2016年9月7日
<<五木の子守歌>>
おどま盆ぎり盆ぎり 盆から先ゃおらんと
盆が早よくりゃ 早よもどる
おどまかんじんかんじん あん人たちゃよか衆(し)
よか衆ゃよかおび よか着物(きもん)
おどんが打死だときゃ 誰が泣(に)ゃてくりゅか
裏の松山ゃ せみが鳴く
せみじゃござらぬ 妹(いもと)でござる
妹泣くなよ 気にかかる
おどんが死んだなら 道端(みちばち)ゃいけろ
ひとの通るごち 花あげる
辛(つら)いもんだな 他人の飯(めし)は
煮(に)えちゃおれども のどにたつ
1950年(昭和25)から10年間、作曲家・古関裕而が編曲した「五木の子守歌」は、
NHKのおやすみ番組の電波にのり、独特のハモンドオルガンの演奏とともに、
地元・五木村が知らない間に、一躍、民謡の花形となり日本の代表的な子守唄として、
全国に知れわたっていきました。とのこと。