

とんぶり(箒草の一種)の実と茎です。
とんぶりが色づいた頃、干していました。
下に敷いたブルーシートの上にぽつぽつと乾燥するごとに実が落ちました。
乾いたかなと思う頃、雨が降りました。採り入れを忘れてびっしょり濡れてしまいました。
今日のテーマは、「とんぶりの選別」です。
穀物を良品と不良品に選別します。
良品は、実入りは充実していて食用に適しているものを言います。
不良品は夾雑物、未熟粒、被害粒(虫くい、カビ毒)と泥玉などです。
穀物の選別には、粒選別(サイズ)、風選別(風圧)、
比重選別(比重)、色彩選別(色),形状選別(割れ)が使われる技術です。
このサイズ(1-2mm)の穀物の選別は、とてもやっかいです。
濡れてしまったこともあり、私は水選別をしました。
ほとんどの穀物の真比重は、約1.4g/ccです。
空気を含んだ泥玉は約1.2-1.4g/cc(想像)で、
比重選別では選別しにくいのです。
コンバインで刈り取った穀物の選別で石のような泥玉が取れにくい原因です。
炊飯時、溶けて泥となります。
容器にとんぶりの実を入れ、井戸水を入れました。
かき混ぜながら、軽い夾雑物を容器から水と共に流し捨てます。
残ったとんぶりの実にさらに井戸水を加え、
軽いもの(被害粒、未熟粒、殻、どろ等)を流し捨てます。
これを何度も繰り返して、整粒度合いを上げて行きました。
多少、整粒に傷はつきましたが、概ね選別はできたようです。
これを乾かして、とんぶりの製品(穀物として)とすることにしました。
乾燥度合いは、15%以下を目安とします。
多少過乾燥(10%以下)でも割れにくいように思えます。
このような色合いの穀物を色彩選別するのは、困難です。
色の変化(整粒とそうでないもの)が少ないからです。
しかたなくやった「水選別」でした。
意外と上手くいったように思います。
粒のまわりについた汚れも併せて取れたように見えます。
発芽しないか心配です。
気をつけて観察しましょう。
縁側で ひなたぼっこと 豆いじり
2016年9月8日