故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

ぐっすり眠る

2016-09-20 06:07:59 | よもやま話

この人ならだいじょうぶ。
母に替わって私が太鼓判を押しましょう。
何がどう大丈夫なのかは、これからです。
私達は、見守るしかありません。


明け方になると、妻はぐっすり眠ります。
私は、じっくりと絵を描いたり、文章を書いたりします。
合間に、ご飯を仕掛けたり、コーヒーを淹れたりして時を過ごします。

今日のタイトルは、「ぐっすり眠る」です。
思いつきのようなタイトルです。
付けたからには仕方がない。考えたり感じたことを書くようにしましょう。

川畑康成の小説に、「眠れる美女」がありました。
緋毛氈が敷かれた部屋に、薬を飲まされて美女が寝ているという設定です。
秘密クラブに通う老人たち。
決して手を振れたりしてはいけない。話しかけてもいけない。
老人は、寝かされている健康美溢れる美女の体温を感じ、想いを馳せるのである。

素性は、何か。
自分に手助けができることはないのかと、眠る美女を愛おしく思うのです。

私は、高校生の時この小説に会いました。
頭の中がはじけるようでした。

今こうして妻の寝顔を覗いているわけです。
普段は見せないそのままの姿です。
ありがとう。

人は、起きている時は何かとよく見せようとします。
あるいは、気を引こうとします。
そんなことはどうでも良い。
寝てしまったんだから。
寝相や寝顔のことをどう言われようが、どうにもならない。
そのままです。

この無邪気な寝姿こそ神々しい。
川畑康成は、そのことを言いたかったんではないでしょうか。
しかし、老人とて男。
この危うい関係こそ、煩悩。
人間がいつまでも人間らしくいられる、本質のような気もします。

ぐっすり眠りましょう。
足を投げ出し、何もかも忘れて眠ることこそ幸せです。

ひまわりが ウインクしたよな 雨しずく 

2016年9月20日
コメント
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