故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

心の闇(Part2)

2021-02-27 05:38:40 | よもやま話

このタイトルは、自画像としましょう。
「ありし日」です。

今日のタイトルは、「心の闇(Part2)」です。
確かあったよなと、数時間考えました。思い出しました。

ジュディ・オングさんが歌った
「魅せられて」(歌詞 阿木燿子 作曲・編曲:筒美京平)の中に、

好きな男の 腕の中でも
ちがう男の 夢を見る
(一番)
やさしい人に 抱かれながらも
強い男に ひかれてく
(二番)

衣装(スクリーンドレス)と共に思い出される。
1979年(昭和54年)のリリースである。
エキゾチックな美貌のジュディさんは29歳であった。

もう、一つ思い出しました。
奥さんが隣に寝ておりながら、マスターベーションをした友人がいました。
奥さんにきつく(笑いながらか)叱られたそうです。

一緒に記事にするのをためらいました。
女は海。男は山でしょうか、空でしょうか。
誰にもある「心の闇」です。
阿木燿子さんのように、素敵なドラマに仕上げられない。
鍋釜が飛び交う愛憎劇になるのが普通です。

「心の闇」を抱えながら、決めた人と添い遂げる。
一人の人間でありながら、同志として生きていく。
そんな風に考えます。
「心の闇」を覗いたとしても、目を閉じてやり過ごす。
子供であれば、大人が目を塞ぐ。見てはならぬと。
誤解を解いたとて、闇は深まるばかりです。
誰にもある「心の闇」は、その人のものです。
そっと寄り添い、慰めるしかありません。

若い時のどろどろも年をとれば笑い話です。
忘れることもない。悔やむこともない。
それが、私です。

あおられて 倒れし杉の 根に芽吹く

2021年2月27日

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今晩のおかず何にしようか

2021-02-22 05:29:53 | よもやま話

絵のタイトルは、「今晩のおかず何にしようか」です。
昭和記念公園で見た、散歩途中の二人でした。


今日のタイトルも、「今晩のおかず何にしようか」です。
朝ごはんの時、昼は何を食べようか。
昼ごはんになると、夜は何にしようか。
とかみさんによく聞かれました。
スーパーに行って、食材を買うための情報収集でした。
朝食後、かみさんはメモを持ってスーパーに行きました。
赤札品や広告に乗せられて、目的とした品々を買うことなど一切忘れました。
自然と手が伸び、得した気分で夢中で買いました。
いつも思いました。それで、何を作るの?

朝食時のインタビューは何だったのでしょう。
そういう私も、朝食担当になってから悩んでおります。
冷蔵庫の中の「余りもの箱」を覗きます。
買っている食材の賞味期限を見ます。
残っているものは、妻が苦手な食材ばかりです。
いただいた漬物と、買っては見たが「味がいまいち」のものです。
野菜は、山のようにある。今は、冬ですから限られています。

どうしたものか。
料理のイメージが湧きません。
残り物の野菜をカットし炒めます。残り物の肉かハムをぶち込みます。
なんの料理であっても、味付けは酒、みりんとミツカンのプロが使う「白だし地鶏昆布」です。
納豆(大粒)を混ぜます。
多めの油を敷いて、卵焼きを強火で焼き、火を止め余熱で仕上げます。
味噌汁を作ります。
入れるものは決まっています。しいたけ、油揚げに昆布だしと本だし(鰹風味)です。
味噌は、麦みそを抑えめに入れます。
目につく野菜を何種類か入れます。今なら、白菜、大根、ジャガイモ、ねぎ、蕪の葉っぱなど。
決まって、予定の量より増えてしまいます。
この頃は挑戦する気も失せて、30分でできる料理をやってます。
つまり、自分の好みの料理になってしまいます。

はい出来ました。
朝食を作りながら、洗濯をし、ブログを書きます。たまに、ごみ出し。
八面六臂の活躍で、私はお腹ペコペコです。ご飯を2膳も食べるので、昼飯抜きとなります。
起きたばかりの妻は、そうでもないようです。
妻は正直です。嫌いなものは残し、納豆を少し、漬物を少し、この頃は卵焼きも食べない。
私は、卵焼きがあれば満足の口です。
炒め物の味付けに「えい」と使った、山椒が気に入らない様子です。うーん駄目です。
特別に、塩鮭やたらこを焼いた日には、食欲が出るようです。

夕飯前に、「おかず、何にしようか」と問われます。
私は答えません。カフェで予約客に出した残り物に決まっているからです。
それでも、一生懸命何品か作ってくれます。どれも美味しい。
胃袋を掴まれています。
いっぱい飲んで、はいおしまい。

朝ごはん 何にしようか 無理かもね

2021年2月22日
<<あとがき>>
妻が珍しく早起きです。
甘酒のもう。シフォンケーキ食べよう。
人の気も知らないで、天真爛漫です。
(筆者)

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おいお前さん

2021-02-21 06:39:05 | よもやま話

絵のタイトルは、「おいお前さん」です。
ゴーヤの上にへちまが乗っている図です。
夏の直射日光を防ごうと、ベランダにつるを這わせました。
ゴーヤが黄色から赤に変わり、臭いを放つようになり取り除きました。
ゴーヤが「重たいよ」とへちまに話しています。


何を書いていいやら。
書き溜めた絵を眺め、この絵のタイトル「おいお前さん」に挑戦することにしました。

「おいお前さん」ってどんな人が使うんでしょう。
そして、どんな場面で。
ネットで調べてみた。「お前さん」と、庶民のかみさんが亭主を尊敬を込めて呼ぶ。
「おい」がついているから、なにかしようと号令をかけるのか、おねだりをする場面を想像します。

金田たつえさんの「お前さん」は、駆け落ち後、苦労を重ね自分たちの店を出す話である。
木の実ナナさんの「お前さん」は、男が去ったあとの寂しさを歌う。作詞は阿久悠さんです。
いたずらをしようとする手をお尻の下にしかれる「お前さん」とは、ずいぶん違う。

「お前さん」には、女の人の情念と懐の深さを感じる。
木の実ナナさんの「お前さん」は、「お」に力が入り鼻にかかる。
たつえさんの「お前さん」は、「さん」が伸びて、姿勢が良くしなをつくる。
恨み節と祝い唄の違いだろうか。

40年も前に勤めた会社で、私のことを「お前さん」と呼ばれる上司がいました。
決まって、やんわりと注意を受けました。
その頃の私は、指が太くて押し間違えるから、電卓は使わねえ。
筆圧が高く、図面を引く手に汗をかくから、トレーシングペーパーは穴が開きよれよれでした。

妻は、「お前さん」とは呼ばない。「おいお前さん」の「お前さん」を抜いて呼ぶ。
そんなことはないか。
「お前さん」は、美しい呼び方ですね。
「あんた」もいいが、「お前さん」と呼ばれてみたい。
今時の女子にお願いすると、後ろ頭をはたかれそうですから言わないことにしましょう。

ねえあんた 桜が梅に しまいなはれ

2021年2月21日


<<あとがき>>
こじつけのような記事ができました。
やればできる。
(筆者)
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不買運動

2021-02-20 06:32:38 | よもやま話

絵のタイトルは、「ありがとう」
これしかないでしょう。


食べログなるものがあります。
我カフェにも取材で時々来られます。
写真を撮られ、インタビューをされます。
偉い人(地域の名士)が店を利用され、我カフェを食べログに載せるよう誰かに頼んだ。
その誰かが来られ、「上手に書いておくから」と言われました。
上手には、条件が付いておりました。
上手は不要だから、条件は飲めないと断りました。
名士の手前、「上手」だけ残りました。
食べログを書かれる方は、発表された後は来られません。次から次にオープン店を回られます。
食べログを運営する会社の会員(会費を払う)になると、自動的に「0.5点」あがると聞きました。

今日のタイトルは、「不買運動」です。
食品会社が一番気にするのは、評判であり不買運動です。
不具合があり、リコールと認定される。
記者会見を開き、謝罪し迅速に不具合品を回収します。
消費期限が過ぎたものを会社に持ち帰り、リパックして売ろうとする。
これは論外でした。老舗の会社で、倒産するところも出たほどです。
2000年を過ぎたころ、「表示違反」はJAS法で禁じられました。
魚沼産のコメが一粒でも入っていれば、「魚沼産こしひかり」と称して売っていた。
その後は、店舗で売られている米の袋から20粒だけサンプルをとり、DNA鑑定をする。
100%産地表示の米の中に、1粒(5%)でも異種米が入っていれば、販売中止となります。

不具合があって、不買運動となる。
それとは異なる不買運動について書いてみたい。
集える場所が必要と想い、カフェを始めました。商売をやるからには、続けたい。
車で30分以内が商圏と予想した。10万人の人口があった。
かつて営業をしていた時、一生懸命見積もりを提出して受注率は年間5%であった。
1年間に、10万人の5%になる5000人が来店してくれる可能性にかけた。
それは、最高の状態であり、努力次第では半減も予想された。
2500人/年は、200人/月であり、営業20日間で10人/日である。
これであれば、夫婦2人で対応できる。

始めて3ケ月は、10人/日を超える日が続いた。
4ケ月目に入ると、激減した。
慣れない商売で、温かいコーヒーをだすこともできなかった。
マスコミに載ったこともあり、休日にお客は集中した。
不特定多数の広い商圏では、対応できないと判断した。
わずか6000人の地域の人々にリピーターになっていただく作戦に方針変換した。
夜の予約を始めた。変化に対応できない「見込み生産」を中止し、「注文生産」に切り替えた。
売上より経費(見込み間違いの過剰な食材仕込み)が嵩んだし、
私達が対応できるピークカットがしたかったのである。
不買運動とは違うが、私達の商法は拒否されたのである。
SNSで販路拡大の構想も中断した。

夜の予約客をとるようになり、お任せ料理を始めた。
予約客は、一組だけ。常連客に試食していただき、合格点をもらったものだけ出すことにした。
我が家の畑で採れる野菜を使う。地元のお客さんも同じ食材を使って料理をされています。
初めはネットで調べ、和洋中の味付けに挑戦しました。
美味しくなくては、客はリピーターにならない。
1組だけの予約にしたのは、私達の能力に応じた精一杯のおもてなしを目指したからです。

こんな料理の仕方もあるんだと、レシピーを教えてと言われるお客さんもいました。
有機肥料を主体に畑づくりをしています。無農薬あるいは減農薬で作っています。
結果的に、「6次化農業」(農業:一次、加工(料理):2次、販売:3次)の実践でした。
カフェのメニューにある食べ物は、ピザ、お好み焼きとちぢみだけです。
予約のために作った料理の種類は、1年で100種類を超えました。
お任せ料理には、冷蔵庫の在庫と旬の食材を利用する。
予約客の構成(人数、年齢、男女比、アルコールの好みなど)に併せて料理を変化させた。
リピーターには、同じ食材でも違う料理を提供した。
予約客の負担金額を減らすために、持ち込みの飲み物を含めて3000円/人・回を目指した。

地域で商売をしている方々がリピーターになってくれました。
農業地域の方々の足が伸びない。
不買運動ではないけれど、足が向かない(縁が薄い)のである。
果物のB級品を加工して提供することにした。
B級品を加工して、必ず提供してくださった生産者に味見していただいた。
定期的に私達の得意な料理(ピザ、お好み焼き、パン、パイ、ジャム)を無償で届けた。
6000人の地域であるが、年間の利用客は2000人を超えた。

モノが売れなくなるのは、なんらかの原因がある。
時代遅れであったり、自分中心のものづくりが考えられます。
時代の流れの中で、自分たちは何ができるか。
日々挑戦するとともに、常に足元を見る勇気が求められます。
売るものを変え、売り方を変え、そのたびに自分が変わる。
あのネスカフェやユニ・リーバだって、会社存続の危機があった。
センチュリーカンパニーは、世界にそんなに多くはありません。
新製品も、発表した瞬間に時代遅れになるからです。
初めは誰もがレッドオーシャンであり、乗り切ったものがブルーオーシャンに漕ぎ出せる。

渡り鳥 千里の旅も 山かすめ

2021年2月20日
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クラブを振るとよく眠る

2021-02-19 11:58:20 | よもやま話

短編小説「さなさん」の中の挿絵です。タイトルは、「はばたき」です。
主人公さなには、よくわらないことだらけです。
今日も間に合わないと、ひたすら坂を駆け下りています。
早朝から畑で働く近所の人たちには、こんな風に見えました。
はやっていくわい。


今日のタイトルは、「クラブを振るとよく眠る」です。
普段は夜中に起きだして、一人静かに考えブログを書きます。
運動をした(クラブを振った)日は、二度寝になります。
夕飯を食べてひと眠り。夜中に寒くなり布団に入る。
翌朝は疲れているから起きだせない。
遅く起きると一人静かにとはいかない。あれもこれもせねばと気にかかる。
当然テレビはついている。妻は起きており、話しかけてくる。
いろんなものを気にしながら、時間をやりくりして書く状態になる。

集中はできないと思われる。
主婦で小説家の方が、家事の合間に台所の立ち机でペンを走らせる。
よく集中できるものと不思議に思い、私はいつも恐れています。
そして書けない理由にする。

主婦は、どんなに忙しくても書く。
反抗期の息子の口に、梅干し入りの握り飯を放り込む。
手を抜いた料理と言われようが、今日もソーメンチャンプルーをテーブルに載せる。
毎日のことなんです。高級食材を使うこともなく、皆が腹を満たす。

女を抱く段になると、金閣寺が顕れ不能になる。
トンネルを抜けると、そこは雪国。絶望から這い出る生とはなんなのか。
どちらも官能美を目の前にし、戸惑い、追い求め苦しんだ。世界に認められた小説です。
一方、主婦の書く物語は、日常の必然とユーモアがモチーフです。

鳥肌が立つ。寒さを防ぐ動物(人間)としての本能であったが、今や不要な名残である。
何かわからぬが、音楽を聞いたり、画像を見たりすると鳥肌が立つことがあります。
恐怖と感動のしるしと教えていただきました。

どんなに美味しいものを食べても、素晴らしい物語に出会っても鳥肌が立つことはありません。
この場合は、衝撃と喜びの感情です。
日常のなかにこそ、つまりライブのなかだけで、鳥肌が立つことがあります。
「クラブを振るとよく眠る」、こんな何でもないことが嬉しいのです。
ブログを書くことで、美しい人生を切り取ることも、そこから哲学を紡ぎだすこともできません。
人々の琴線に触れ、鳥肌が立つような日常(笑いとペーソス)を描ければと日々挑戦しています。
妻に、あれしてね、これお願いのすき間を縫って頑張ります。

犬近し 猫毛逆立ち 尾が願う  

2021年2月19日
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