故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

これでよいのか

2021-12-31 16:47:47 | よもやま話

絵のタイトルは、「笑顔で励まされ」です。
今は亡き恩師を訪ねた時、奥様からいただいた寒あやめです。


貧乏で いつも暇なし 病なし 

先輩は、アメリカで産まれた初孫をハーバード大に入れるんだと貯金を始めた。

今日のタイトルは、「これでよいのか」です。
餅を搗き、子供と友人に送った。
大根、白菜、蜜柑と自家製のパンとアップルパイをダンボールに詰めた。

私は納屋を片づけ、妻は窓を拭き洗車した。
これまでは年末まで店を開けていた。
やっと、年の瀬らしいことが出来る。

恩返しがしたい人たちが、相次いでこの世を去った。
隣地の耕作放棄地の手入れをしたいと申し入れた。
世話焼き婆さんが、すぐに持ち主に連絡を取り実現することになった。
自分たちの畑と残された膨大な耕作放棄地が視野に浮かんでくる。

パンを焼いて、訪ねてくれた人達に食べていただいた。
値段を付けてとお願いされた。
おじさんを訪問し、面白い話を聞いた。
似顔絵を描く約束をした。

林道の石を片づけ、木々を剪定し、海に浮かぶ多島美を見たい。
妻はレモン、私はゴマを植えたい。
食べるだけなら、少しの畑で足りる。
時間を惜しまないなら、魚も釣れる。
仕事に行かなくてよいのか、疑心暗鬼になる。
決まって、思いつく楽しい方に舵を切る。

2021年12月31日

<<あとがき>>
誰もが、苦悩と苦労を経験します。
楽しいと思ったことなんて、数えるほどです。
それが糧であったと気づき、日々の暮らしがどんなに大事なことか知ることになる。
(筆者)
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子に送る

2021-12-29 15:07:36 | よもやま話

絵のタイトルは、「のほほんと」です。
こんな母ちゃんだったら、子どもが心配するかもね。
少しのんびりしてるけど、怒ったら怖いのよ。


藪のはず 切る人なしで 猪も避け

餅を搗いた。
今日は29日。
縁起が悪いからやめ、昨晩遅くまで搗きました。
妻の姉さんが植えてくれた野菜をいただいています。
とても、私達だけでは食べきれません。
大根、白菜、近くの農家で採れた蜜柑も足して、荷造りをしました。
今日のタイトルは、「子に送る」です。

母から荷物が届いた。
「都会では季節が判らないだろう」と思ったかどうか。
単一品種がどっさりの時もあれば、即席ラーメンが入っていることもありました。

今は送る立場です。
色々なものを少しずつと心がけていますが、ついすき間にさらに入れてしまいます。
これと言って仕事のない毎日です。
「子に送る」ために野菜を作り、パンやアップルパイを焼きます。
必然的に忙しくなります。

送らせてくれてありがとう。
母の気持ちを今になって知る。
順繰りですね。

2021年12月29日
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世話焼き婆さん

2021-12-29 15:07:02 | よもやま話

こういう方が、「世話焼き婆さん」に将来なるのかな。
絵のタイトルは、「やっちまったぜ」です。

鍵かける いつしかそれが 癖になり

何時訪ねたらいいかなあ。
引っ越しの挨拶をするタイミングを計っているうちに、一週間が過ぎました。
日曜の朝、その方が訪ねて来られました。
「日曜日だったら、皆いるから」
と先に立って案内してくださいました。
私達が一週間かけて回った軒数は、30分でクリアーし、
道を通る人すべてに、次から次に紹介してくださいました。
顔であることはもちろん、誰も一目置く人物らしいとすぐにわかる。
80歳を過ぎた「世話焼き婆さん」(今日のタイトル)です。

昔は、どこにもこの手の方がおられました。
あそこの娘が行きそびれてる、ここの息子に嫁の来てがない。
いつしか縁結びの恩恵に預かったものです。

悪さをしていると、どこの親父からもどやされました。
何処の息子か知っているから両親に知らせるかと心配しました。
そんなことはありませんでした。
怒られてお終い。
私達も、「くそ爺」と悪たれをついて、逃げていく。

意地悪爺さんも世話焼き婆さんも見なくなりました。
長屋の御隠居も見ませんね。
何でも相談したものです。

今では、ネットの中に潜んでしまいました。

2021年12月28日
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値段をつける

2021-12-27 15:48:57 | よもやま話

絵のタイトルは、「玉川上水残雪」です。
島でも雪がちらちら。
久しぶりに、「やる気を無くす寒さ」です。


人生句 酸いも甘いも 蜜柑かい

今日のタイトルは、「値段をつける」です。
カフェで、B級品のりんごでジャムを作りました。
賞味期限(防腐剤を入れない)を書けないから、「早く食べてね」と無料で配りました。
飲食業の営業許可は持っていました。
店で食べていただけるからと、アップルパイを作り売りました。
味が沁みるように短冊状に切って煮たりんごを一杯詰めて、パイを焼きました。
あのジャムが欲しいから「値段をつけて」と言われました。

島に移住し、やっとパンやアップルパイを焼けるようになりました。
世話になった人、訪ねて来られる人にプレゼントしました。
美味しかったと評判でした。
なんとか、「値段をつけられないか」と言われました。

「菓子製造業」の免許を取得しなければなりません。
船舶免許より早くなるのが悔しい。
それより、自宅(ホームベーカリーに毛が生えた)で受け付けてくれるだろうか。
まずは、保健所に当たって見るしかないようです。
屋号「さんぽみち」の看板は持って帰りました。
私の庵(隠れ家)に、号代わりに付けようと考えていました。

笑いは必然の中から生れる。
何かに夢中になる。
夢中にならない人から見たら、滑稽なのです。

2021年12月27日

<<いしじみかん>>
倉橋町の石地さんが偶然発見した蜜柑の種類です。
甘くてこくがあります。
確かに美味しい。
私は、酸味があって甘みもほどほが好きです。
(筆者)


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インターネット病

2021-12-27 15:13:24 | よもやま話

絵のタイトルは、「これからぞ」です。
恋はいつでも初舞台。


初舞台 転びまろびつ 丸くなる

夏には釣れた。
何時の夏、30年前のこと。
初めて、疑似餌(ワーム)をつけてトライした。
当たりを探ることができませんでした。
着こみすぎて、お腹の具合も悪くなった。
テレビの釣り番組のようにはいきません。

生きあさりを買って、今年の夏に大きなコチとカワハギが釣れた桟橋に行った。
ここでも当たりがありません。
たまにつつくのは、エサ取り(ここではフグ)ばかりです。
「どうですか」と人のよさそうなおじさんが覗きにきた。
満潮前に始めて、干潮に半分まで来た頃、もうすぐ納竿でした。
あーあ、またひっかけた。
竿を折れんばかり曲げて、ひっかけたごみが上がってきます。
あれあれ、見事(30cm)なカレイです。
妻の鼻の穴が膨らみました。

前置きが長くなりました。
今日のタイトルは、「インターネット病」です。
朝起きると、朝刊代わりにインターネットを覗くのが日課でした。
次にスマホでメールをチェックする。
辞書代わりに、インターネットで漢字と意味をチェックする。
ホテルとゴルフの予約もする。
見逃し番組もインターネットで視る。
手紙の代わりにネットで近況報告をする。
野菜をもらった。
野菜の名前をインプットし、料理のレシピーを見る。
近くの店(何を売ってるかよく知らない)で売ってないものをアマゾンで取り寄せる。
インターネットが生活の一部になっています。

移住して一月近く、未だに光ケーブル工事が始まりません。
さらに2か月かかるそうです。
不便この上ない。
毎日、ブログ記事を書いてはワードに落とす。
妻の家に行き、インターネット回線を通じて、まとめて載せる。
インターネットがない生活を始めて、半月ばかりです。

無くてもいいか。
別に困るわけじゃない。
他の方法で、調べればよいし電話もある。
手紙を書く。
出かけて話す。
近くの店になければ、他の店を探す。
そこでもなければ、都会に出た時専門店に行く。

インターネットを覗く時間は、少なくても一時間です。
「見たよ」(既読)の証拠を残す必要もない。
別の仕事ができる。
インターネットから解放される。

2021年12月25日

<<あとがき>>
インターネットがないと仕事が探せない。
コロナで仕事を失った人たちのことです。
生活保護を申請する。
住むアパートに無料のWi-Fiを設置する。
今や情報から隔絶された生き方などできないと言うことでしょうか。
情報は生活の必須条件になっています。
(筆者)
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