昭和記念公園で出会った普通の風景です。
私は来てよかったと感動しました。
健康を失ってから、健康でいたいと思うのです。
何にもいらないから、元通りの身体に返してほしい。
それは欲張りというものです。
健康でないのには、何らかの原因があるのです。
例えば、暴飲暴食したとか、働き過ぎたとか。
あるいは、パワハラやモラハラにあったとか。
節制すべきは、闘わなければならなかったのはもっと前にあったのです。
私も腰痛になってから不自由を感じました。
しかし会社を一月休むと決めて、
じっくりと痛みがない姿勢を何時間でも、
とり続けることを始めた途端回復に向かいました。
腰痛が去ってからしばらくして、恐る恐る身体の強化に勤めました。
腰の周りの強化のため、体幹を鍛える運動を続けました。
草取りもその一つです。
さて、「ツレがうつになりまして」という映画がありました。
病気になって初めて新しい自分に出会えたという話でした。
障害者の親は、気落ちすることなくかえって強くなると、妻から聞かされました。
昨日、柔道家の古賀さんと吉田さんがテレビに出ておられました。
バルセロナオリンピックでは、二人とも金メダルをとられました。
実は、古賀さんはバルセロナに入ってから練習の時、大けがをされました。
じん帯損傷(試合に出るまで2.5ヶ月かかる)という致命的な大怪我でした。
練習をした相手が、吉田さんだったのです。しかも、二人は先輩後輩の仲です。
バルセロナの選手村でも同室だったのです。
古賀さんは、この大けががなければ、
二人とも金メダルを取ってなかったかもしれない。
と言われました。
気遣う吉田さんと、何としても出ると決められた古賀さん。
不幸を乗り越える体験を、ふたりは土壇場で勝ち取りました。
古賀さんの決勝戦は、判定でした。
古賀さんは、大怪我をしているため何とかしなければと攻め抜いたのです。
これが審判の「積極性」という判断になりました。
二人のその後の人生を大きく変えた瞬間でした。
私は、多くの挫折を経験しました。
その都度、周りが支えてくれました。
私も何とか這い上がってきました。
私は、相当な馬鹿者だったのです。
キレキレの姿は、もう到底望めなくなりました。
しかし、「何とかしちゃるけん」という傲慢さはなくなりました。
「させていただきます」に変わりました。
持っている、残された力で精いっぱいのことをさせていただく。
いただいたチャンスに感謝です。
冒頭の絵は、昭和記念公園の晩秋です。
訪ねたハローワークの職員の方から、「ここが今見頃です」と
教えていただきました。素晴らしい景色に出会えたのです。
焼け野原 何とかすると バトンつぐ
2015年12月31日
2015年3月30日投稿「泣くこと」を参照ください。