故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

絵のタイトルは、「去る者は追わず来る者は拒まず」です。
悩んだ朝焼けのなかで得た結論でした。

絵のタイトルは、「墓所の小堂」です。
やることがあるだろうと、いつも追い返されるような気がしています。
再婚により、妻は一挙に5人(連れ子は一人)の子持ちになりました。
それぞれ、伴侶を持つことができました。
私の葬式で初めて会うことになります。
どうしたもの(生前葬をやるか?)かと考えています。
待ってよ、私今おなかに子供がいるから、と娘に延期を頼まれました。
駅トイレ 私の後ろ 長い列
朝起きると、顔が冷たいと感じる。
布団に居続けても、ろくなことを考えません。
静かに起き上がります。
今日のタイトルは、「できない自分を慰める自分」です。
自分はできない奴だ、と一番知っているのは自分です。
常に楽をしたい。
嫌なことがあったら、いつも他人のせいにします。
そうして長い間生きてきました。
これからもそう考え、するでしょう。
もうすぐか、いずれしても独居老人になります。
生きるための準備をしています。
私が何回も書いているルーチンワークのことです。
炊事、洗濯と掃除です。
草刈りだけの農作業です。
私が先と思い込んでいるみたいだね、と妻が笑います。
あんたが先かもと、顔に書いています。
野菜の種を植え、水をやり、収穫するのは妻です。
私は、彼女の補助作業(草刈りと耕作、つまり機械を使う重労働)です。
よって、野菜の育て方と苦労はわかりません。
やればやるほど、考えれば考えるほど足りません。
さぼることばかり考えています。
「今日は何をやるの」と発破をかけられ動く、どうしようもない老人であると実感しています。
日に9回は喧嘩をする。
夫婦が円満に幸せに暮らす秘訣だとイタリア人がいう。
言いたいことを我慢しない私たちのことを言うのでしょう。
足りない自分と思わざるを得ません。
可哀そうです。
それでも、生きていていいんだよ、と自ら慰めます。
2023年12月4日

絵のタイトルは、「帰って一杯やっか」と、
足柄にある橋の欄干に飾られた金太郎です。
心配だ 還暦古希と 歳違え
今日のタイトルは、「鰯の骨酒」です。
ツグミの骨酒、エイひれの炙り酒、ふくひれ酒と熱々の燗酒が美味しい。
市場に出せない小ぶりな鰯を漁師からもらった友人が私に分けてくれました。
内臓と一緒にえらも取り、塩水2%に漬けて一晩冷蔵庫で保管しました。
竹串に並べて差し、寒風に一晩干しました。
生乾きの鰯をオープン型ストーブで焙りました。
かじってみると、美味しい。
酒を熱燗にし、じゅうっと音がする焙り鰯を3-4匹放り込みました。
ほどなくして飲むと、甘みがある出汁がきいていました。
こんなに安くてうまい骨酒が飲めるとは思いませんでした。
妻にも分けて、二人で納得でした。
畑で採れた大根(径10cm)は成長途上でした。
朝、皮を剥くと柔らかくて弾力がありました。
これは、美味しいものだとすぐにわかりました。
短冊切りにして、里芋と一緒に味噌汁に入れました。
葉っぱは、塩をまぶし軽く重石をし、一時間ほど水を抜きました。
大根を下ろしたものに鰹節を振りました。
刻んだパセリと焦がしにんにくを入れた卵焼き、昨晩の余り物の大根の煮つけと
佃權の佃煮で朝ご飯(山芋のむかご入り)をいただきました。
分けてもらった鰯や畑で採れた野菜で、毎日満腹です。
保健婦さんに教えてもらったストレッチと筋肉体操(主に脚まわり)で、
身体の動きも順調です。
正座もできるようになりました。
今晩も鰯の骨酒がいただけるでしょうか。
2023年12月1日

短編小説「さなさん」で、
女の恋が煮詰まるのをどうにかしたいと、
男の身体に刺青を入れました。
それでも進むなら、好きにしてくれという想いでした。
父待ちて 連れの女を 母と呼べ
(こころ旅:大人の恋がわからぬままに)
生きてる限り叶わぬのが、「自己嫌悪から抜ける方法」(今日のタイトル)です。
黒々どろどろの生きざまを続けて、運よく塀の向こうに行かなかっただけです。
自分の暗部を知っているのは、誰あらぬ自分です。
若い時なら、自己嫌悪に陥ること必定です。
歳をとって、「若い時にやらかしたこと」を笑い話にします。
何をやっても不足と気づくようになって、自分を許せるようになります。
認知症患者同士の話は、盛り上がります。
交わらない話でうなづきあいます。
誰も疎んじるけど、よく聞いてくれます。
ゴルフをやっていて、ミスショットの原因がわかるうちは楽しい。
スコアばかり気にしていると、落ち込みます。
あんたのアドバイスは聞きたくない。
次はうまくやろうねと、友人と話します。
一つナイスショットが出れば、二つ目も期待できます。
生きるために毎日何かをやる。
昨日とは違う。
明日できるとも限らない。
こんなことでよいんじゃない。
汗をかいたときは塩気が欲しいなど、食べる人だって毎日体調が変化しています。
ブログを書いていると、妻が「鰯が乾いた」と話しかけてくる。
「まだみたいだ」と生乾きの鰯を触りながら、
さらに干すか、焙ってみようと話が進みます。
ブログを書くのは、またいつかと諦めます。
「自己嫌悪から抜ける方法」は、留まらぬことです。
堂々巡りのスパイラルから抜け出ることができません。
寝床で後悔するなら、起きだして少し早いけどルーチンワークに取り掛かる。
「自己嫌悪ちゃん、後でね」と次のやりたいことを始めます。
あれ、さっきまでの自分はどうしたの。
自己嫌悪に集中できなくなっています。
これでよい。
2023年11月30日

絵のタイトルは、「宴も半ば」です。
何合目かなんて考えない。
頂上の先にも天がある。
ああ、しんど。
ねえあんた なあお前とは 行かぬ夜を
今日のタイトルは、「はねまかしの代償」です。
「はねまかし」とは、
2021年4月1日投稿記事「広島弁はねまかし」で、説明しています。
「一切かかわらず知らん顔ということです。」
男性陣にとっては、耳が痛い。
子育て、近所の付き合い、果ては私の友人への届け物、そして賄い。
妻を通じて、家族と話をする。
私は偉人で、子供は聖人でした。
おかあさんの大ウソつき。
そうでもしなければ、収まらなかったのでしょう。
お金を降ろしたいが、通帳はどこ、ハンコはどこ。
命をつなぐこともできず、追うことになる。
雀たちからよく聞く話です。
考え事をしていると、
「今日は何をするの」と聞いてくる。
「あんたはどうしたいの」と逆に質問する。
聞かなきゃよかった。
話さなきゃよかった。
共に不機嫌です。
鍋窯投げ合う元気もない。
罵り合いもない。
仲直りの布団もない。
ピンピンコロリもままならぬ。
「はねまかしの代償」などできぬと、銀行破産のように開き直ることにしました。
自分たちも精一杯の世間と子供の助けも借りぬ。
50の手習いから始めることにしました。
案外できるじゃないと、敵も巧妙です。
隠し味までやっちゃ悪いと、こちらも神妙です。
負の連鎖(見えない未来)を断ち切る騙しあいです。
寒かろうと、まねまかした布団をかけあう仲がもどるとよいですね。
2023年11月29日

絵のタイトルは、「一日の終わり祝う」です。
あれこれ考え、もんもんと眠れませんでした。
朝焼けです。
先輩に電話をする。
よく眠れないんだと、寝惚け声です。
大丈夫だなと電話を切る。
今日のタイトルは、「どんでん返し」です。
ちゃぶ台をひっくり返しても、何にも起こらなかった。
周りの人が、扱いにくい人と警戒するだけでした。
宝くじに当たって、家のローンを払って、子供たちに幾分か分配し、後は残す。
こんな夢をみました。
3高の彼氏を射止めても、何か違う。
すべて、今の生活の延長線に幸せがあると信じる夢物語でした。
決して起こらない夢ではない。
現実的な「どんでん返し」を検証します。
「気づく」ことです。
自分は何者か知ることです。
自分探しの先に、「どんでん返し」は待っていました。
何度でも、「どんでん返し」ができることを知りました。
子供が増えるごとに、転職をして給料を上げる。
自分の時間給をあげるために、人を使う。
人を使い続けるために、コスパと仕事効率を上げる。
片時も休まずシミュレーションをし、本を読みアイデアを練り上げる。
金を持つと、金に使われるようになりました。
家族のために稼いだ金のせいで、家族を引き離すことになりました。
高いがゆえに人より早く家が買え、単身赴任で暮らしても十分な金がある。
寂しい時に、家族以外の人に相談できる。
年収の高い人は離婚率が高い。
年収の低い人は、鍋窯投げ合い、罵りあいながらも夜は同じ布団で寝る。
都会のエリートサラリーマンは年収1000万円です。
田舎は家族総出で、年収1000万円です。
コスパゼロのカフェをやり、
黒字を目指し、6次化(野菜を作り、料理をし、客に出す)を試す。
インターネットで集まった客のピークカットをするために口コミに挑戦する。
一組だけの予約客に、酒は持ち込み、冷蔵庫の在庫でお任せ料理を作る。
景色が見えないと、耕作放棄地の雑木を伐り草を刈る。
地域おこしは、巻き込むではなく分けるだと気づく。
田舎の余り物(耕作放棄地に眠る果物、猪肉と捨てる雑魚)を都会の捌ける友人に送る。
最初は迷惑顔で驚く友人も、多すぎる果物を家族と手分けして捌く。
おかげで夫婦円満の機会ができたと、田舎に酒を送る。
届いた酒を耕作放棄地の持ち主と酌み交わす。
気持ちが変わる。
借金しない程度、金があればよい。
夜明けとともに服を替え畑に出て汗をかく。
病院にたまには来いと医師に叱られる。
使う人も頼る人もいないから、自ら掃除をし洗濯をする。
未経験の料理だって、食べてくれる。
生まれたから生きると気づくまで、時間がかかりました。
長生きするわよと娘に背中を押される。
次の「どんでん返し」が待ち遠しい。
私は、どうするだろう。
2023年11月28日