故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

納屋に代わるもの

2022-04-30 06:53:25 | よもやま話

若かりし頃、「果てなき乙女心」(絵のタイトル)のような亡霊に執りつかれた。

構わず、「恥じらいは女の勲章」(絵のタイトル)と開き直り可愛く生きようとした。
それもこれも、今じゃ笑い話です。
目が吊りあがるようなことが待っているかもしれません。


溜まるのは 泡沫のよな 個性なの

今日のタイトルは、「納屋に代わるもの」です。
東北では雪が降ると言う。
ここでも20℃に達しない春真っ盛りです。
白紙の原稿を前に、「はて」、「さて」と鼓舞するも浮かんでは来ない。
気分一新とカーテンを開ける。
他人んちの剪定をするより、草で覆われて来た自分ちも待ったなしである。
ゴーヤが心張棒にしがみつき、早く網を張れと催促する。
雨にかまけて畑に行かずにいた。
かっぽんが1m高を越したなと想像する。

娘夫婦が、引っ越し途中の一夜の宿を借りに来る。
猫ちゃんのために、移住して半年間で出っ張った物を納屋に移動した。
その納屋も手狭になってきた。
棚に納まらない物が通路に溢れてきた。
また、がちゃぽんと整理だな。

旅館のように、出っ張りが無いのは掃除をするうえで非常に都合がよい。
毎日、わずかな時間で掃除ができる。
汚れの発見も早い。
いかんせん、溜まります。

溜まるのは、ごみや気おくれだけとは限りません。
生きた滓(おり)のような宿題です。
あれもこれも、せなならん。
納屋は、三層構造です。
8畳と4畳の一階に同じスペースの屋根裏と地下室(むろ)が付いています。
まったく手つかずです。
ここに宿題を押し込みたい。
アプローチの階段が必要です。

良い解決策はないものか。
動物の巣の不動産鑑定をしている番組を視た。
さるのように木の上に寝て、2Km四方全体を居住エリアとする。
持たぬことが、最良の策と報じていた。
その手があった。

持たぬとはどういうことか、次の稿で考えよう。

2022年4月30日
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雨のち雨

2022-04-29 13:02:00 | よもやま話

絵のタイトルは、「ぼくにちょうだい」です。
この二匹が、引っ越し途中に我が家で一泊します。
植木鉢、棚に載っている物をすべて納屋と押し入れに避難させました。
何しろ、初めての家であり、わんぱくたちです。


暗闇の 水泥棒に 煙草火で 

実によく降ります。
今日のタイトルは、「雨のち雨」です。
島の道は、海沿いに走っています。
町並みを外れると、外周道路のあちこちに水たまりができます。
それを自動車が跳ね上げます。
歩行者は堪ったものではない。

速度を落とさない運転者に向けて、弓矢を構えて脅したと新聞記事を読んだ。
さすがに、それは行き過ぎと言うものです。
泥水をかけられたとて死ぬものではないからです。
中には、速度を極限まで落として通り過ぎる運転者もいる。
後続車も続かざるを得ない。

線状降水帯にならないように祈るだけです。
長い間、水不足の島の灌漑設備はぜい弱です。
山に生える植物は松を中心として、その他の木々も常緑樹は少なく保水力がありません。
土壌は、隆起した火山岩が風化した真砂土が中心です。
雨が降ったら、少しだけ浮く水も溜まることはありません。
すぐにからからです。
線状降水帯は、表面に浮く木々をおこし、溝に集まる雨水が土石流の卵を産みます。
長雨に耐えられる地盤は少なく、一挙にずれ落ちます。
4年前の洪水の爪痕(ブルーシートで覆われている)が、島のあちこちに見られます。
砂防ダムもありますが、ほとんどのダムが土砂で埋まっています。
土石流を砂防ダムで止められるでしょうか。

「雨のち雨」でした。
これが過ぎると、長い夏がやってくる。

2022年4月29日
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激取れのスポンジ

2022-04-29 03:49:13 | よもやま話

「今日もご安全に」が絵のタイトルです。
横須賀、三浦と横浜に続く裏山(標高200m)のような山塊で、
5体の石仏を巡りました。


銀行に 長蛇の列が あの休み

シェアハウス 今日から闇に ガチャポンと

妻の娘が引っ越すと言うので、手伝いに行った。
私達の役目は、台所、トイレと風呂の掃除であった。
私は、風呂と脱衣室を担当した。

選んだ洗剤は、泡洗剤で酸かアルカリが入ったもの。
スポンジは、激取れと書かれていたような気がする。
今日のタイトルは、「激取れのスポンジ」です。
風呂の床にこびりついた黒カビを取ろうと、洗剤を撒きスポンジでこする。
滑り止めの凹凸に沿って黒カビは貼りついている。
皮脂と石鹸でカバーされ、厚みさえ感じた。

洗剤で浮かして、スポンジで剥がせばすぐに取れると判断した。
ところが黒カビはこすっても取れない。
何度もこすると少しずつ剥がれてきた。
洗剤に含まれる強いもので、換気していてもむせ返る。
こすったスポンジがあまりにも取れるので、観察した。
綿毛のような(石綿と判断)生地をプラスチック製のスポンジに練りこんでいる。
スポンジで丹念にこすると、汚れはからみとられて少しずつ剥がれていく。
一時間は床を、あと一時間はアルミ製のドアとプラスチック製の風呂ユニットをこすった。
入りたくない風呂が、入りたい風呂に激変した。

引っ越し荷物をトラックに積み込むまでの2日間、娘は風呂を楽しむことでしょう。

2022年4月28日
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本気

2022-04-28 05:33:07 | プロジェクトエンジニアー

脱いでくれに応えてくれた「笑う女」(絵のタイトル)です。
画けるもんなら、描いてみろといさぎがよい。
やってやろうじゃないと、すらすらと筆を運ばせました。
似ても似つかぬ代物です。


どろどろは 歳を重ねて 笑い話

久しぶりにプロジェクトのジャンルで投稿します。
タイトルは、「本気」です。
私は、褌の締め具合によって、3つのジャンルに記事を分類しています。
今しか書けないから残しておこうと、「よもやま話」を書きます。
本気で書いたものは、「プロジェクトエンジニアー」です。
これは、感心したと思う記事は、「プロフェッショナル」です。
数にして7つの記事しかないと思います。

本気で生きようと決めたのは、60過ぎのことでした。
かみさんを亡くし、申し訳ないと思い続けていました。
再婚は、後戻りができない決断でした。
本気で生きようと決めた私は、早い方だと思います。
ほとんどの方が、こりゃだめかもしれないと不安になってから本気で生きようとするでしょう。
本気で生きようとすると、過去の清算をしなければなりません。
あるとき払いのツケの精算です。
返してこなかったんだから、仕方がありません。
なんと膨大なツケの山が次から次にやってきます。

正直に生きる。
簡単なことではありませんでした。
どこかで楽をしてやろうとしました。
現実にのしかかるツケを返しているうちに、歳をとってしまった。
今はできないことの前倒しをしました。
今はできないは、永遠にできないことでした。
意を決して、自分にしかできないことを後輩たちのために清算しました。
これは、どこまでやってもきりがないことでした。
今でもやり続けています。

本気になると言うことは、今日しかできないことです。
今日の繰り返しを、また明日もすると決めました。
そうすることで、心の負担は幾分楽になったように思います。

生きること自体が、ツケを産む。
前払いするつもりでやるしかありません。
ツケの前払いなんてできるのでしょうか。
神様にお会いして、清算するしかないと考えます。
どこにでも仕分けておくれと、開き直る次第です。

開き直るからには、怖いものなしでより正直に生きられるような気になります。
それで本気ですか。
呑気なもんだねエ。
自問自答の毎日です。

本気で生きることは、辛いけど楽しい。
清々しい。
義務感の無い今だからできる。
そんなもんでしょう。
御同輩。

2022年4月28日
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疲れていようが汗をかく

2022-04-27 18:53:02 | よもやま話

絵のタイトルは、「ビールを飲もう、どんどん」です。
難しいことは抜き抜き、思い立ったらやればよい。


夜になり 川音高し 雨と知る

かっぽんをおこしに畑に行った。
竹林から降りた川沿いに、多くの筍が生えて来た。
川は県が管理し、竹林は個人の持ち物です。
境が曖昧なのか、どちらも新しく出て来た筍を処理しようとしない。
川の側面に生えた植物や竹が、川を覆っている。
川は、落ち葉が腐り土となり、木が生える始末です。
ひとたび洪水が起こると、これらの流木や落ち葉が川の流れをせき止めることになる。
戦後間もない頃、このちいさな川が氾濫し、100人近い命を奪った。

今しかないと、筍を蹴っ飛ばした。
気になっていた川にせり出していた木を切った。
二時間も夢中になって作業した。
疲れていたのに大汗をかいた。
妻が、おにぎりとコーヒーを持って畑に来た。
今日の作業は終わりと告げて、二人で帰宅した。
すると、自宅上の畑で、シャリシャリと音がする。
水でも流れているのかと見に行くと、老人が草を刈っていた。
50cmはあろうかと思われる草を刈っている。
少し耳が遠いと聞いていたので、正面に回り声をかけた。
「畑を鋤きましょう」と提案した。

さらに2時間汗を流した。
小さな畑であるが、老人にとって長い草を刈る終えるのに二日はかかるだろう。
草を縦横に鋤きこみ作業を終えた。
疲れは取れた。
老人が、リポビタンDと収穫した苺を下さった。
草刈の楽しみを老人から奪ったかなと心配したが、喜ばれたようです。
少し手伝えば、老人は作業を続けられる。
証拠に、草刈鎌は実によく研がれており、小気味よく草を払っていた。
少しの手伝いを躊躇しない。
東北でも、手伝った褒美に、私用のガソリンを差し入れしてくださった。
そして翌年も依頼された。

2022年4月27日
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