故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

畑が山に

2021-11-30 04:22:55 | よもやま話

足柄山近くに流れる橋の欄干に、金太郎はいました。
熊と仲良くなるには、相撲が強くならなければなりません。
やれやれ。
私には、「帰って一杯やっか」とつぶやく声が聞こえました。


瀬戸内に 熊野古道が できるかも

長兄が亡くなって2年、義姉さんが今年逝きました。
空き家となった実家の片づけをすることになるでしょう。
一町2反の畑のほとんどが山になっていました。

今日のタイトルは、「畑が山に」です。
山は、もっとひどくて畑は森程度です。
猪が生息するには絶好の森です。

東北の森で行われている、森林組合による「間伐」を見ました。
鬱蒼とした森に陽が差し、素敵な森に変身しました。
我が家の森となった畑には、多くの野鳥の鳴き声がしました。
間伐をして散策路を付ければ、面白いことになるでしょう。
獣や野鳥との境界線は必要です。
里の暮らしが、境界線であり曖昧なゾーンです。
人間の家なら、縁側でしょうか。
空き家の片づけは、ごみを出すことから始まります。
軽トラ20車も出せば、どうしたらよいか見えてくるでしょう。

秋田の秘境に暮らす友人を訪ね、あきたこまち30Kgを玄米で仕入れた。
5台もあるからと、チェーンソーを一つくれた。
見ると、あこがれの500mm長のものである。
これが、活躍する日がくるでしょう。

面倒な相続の問題もあるが、
私達の世代で一回は受けないと次の世代が困ることになります。

畑の柵を設置するか迷っています。
かつて、畑に植えたキャベツに青虫が付くのを防ごうと、キャベツにネットをかけました。
これで安心と、一週間ほどして畑に行きました。
ネットの中で、蝶が乱舞していました。
キャベツの苗に産み付けられた卵が一週間のうちに孵化したのです。
それから、ネットはやめました。
同様に、畑の柵は一考しなければならないでしょう。
石垣のみみずを狙って、猪どんは石垣を突き崩します。
石垣の倒壊を防ぐ柵は必要です。
猪どんの牙で、耕してもらえれば助かるのですが、どうでしょう。

畑の森には、針葉樹はなく広葉樹ばかりのようです。
島を彩る借景になることでしょう。
計画的に樹種を選択して伐採すれば、
ひょっとしたら赤と黄色が織りなす絨毯を造れるかもしれませんね。

2021年11月30日
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惜別

2021-11-29 07:00:14 | よもやま話

絵のタイトルは、「おはよ(苺)」です。
どこでも、話しかけてくれるもの(者、物)がいる。
それが、勇気に変わる。


紅葉を 追いかけ旅に 終わりなし

長い旅を続けているような気がしています。
妻は、故郷に帰ってきたことを素直に喜んでいます。
彼女にとっては、8年ぶりのことです。
私にとっては、約50年ぶりの古里です。

東北ロスから抜け出すのに時間を要すると自覚しています。
今日のタイトルは、「惜別」です。
これまでも、多くの先輩、友人と別れを経験しました。
永遠に会えない人。
会いたくても会えない人。
今回は、自分との「惜別」という特別な感情です。

自分を置いてきた。
東北にいながら、遠くや近くの友人、横浜にいる家族と付き合ってきました。
羅針盤の中心は、常に東北でした。
立ち位置の羅針盤ごと置いてきた。

やる気を無くす寒さに出会ってから6年が過ぎました。
手を、身体をこすりながら、歯を食いしばって生きて来ました。
人のぬくもりに甘えて来た自分を想います。
古里は、気候的に暖かい。
このうすら寒さはなんだろう。

2021年11月29日
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なめたらあかんで

2021-11-26 05:05:44 | よもやま話


絵のタイトルは、「願い」です。
大阪のとある裏通りに、夜でも燈明を点けている神社がありました。
無力な私たちは、最後には「願う」しかない。
かなえられたり、かなえたりです。


よかったな なんでもかでも よかったな

今日のタイトルは、「なめたらあかんで」です。
すべてを無くした父を励ますために、算太が生前の悪ガキになって帰ってきた。
戦争じゃったんじゃ、しゃあないで。と算太は言った。
朝ドラの感動的なシーンでした。

大熊町に行き、道を迷う。
点滅信号が続く。
私が暮らした地域では、夜9時から朝6時までが点滅となる。
この町は、未だ眠っている。
しゃあないで。とは言いきれない。

私より年下は、すべて若者です。
追っかける先輩も減ってきた。
若者がやってくれます。
歌や音楽を作り、映画を創り、地域(都会も田舎も)を活性化する。
一過性の集まるではなく、持続可能な価値づくりに一生懸命です。
時代が求めるもの(創造的な価値)を提供し、返ってくるもの(評判と回る経済)を地域で分ける。

誰もが、「なめたらあかんで」と生きている。
誰しも不測と不足の生活です。
二勝ゼロ敗、ゼロ勝二敗もない、歯を食いしばってやっても一勝一敗がせいぜいです。
分けることで、余禄(おまけ)を感じる。
おまけが潤滑剤です。

「なめたらあかんで」は、人それぞれの感性です。
生き生きとした目力に出会い、不幸の真っただ中におまけを感じる。
おまけが、一瞬だけ笑顔を作る。

2021年11月26日
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出発(たびだち)

2021-11-25 04:34:57 | よもやま話

タイトルは、「母ちゃん、父ちゃん遅いね」です。
この地でも、変わらぬ日常のようにおおらかに受け入れていただいた。
これからは、

かのごとく、残る灯を燃やし続けたいものである。
那覇の裏通りにある公衆便所の上にいた「抱き合うシーサー」です。


戻ったぞ はなたれ小僧が くそ爺で

今日のタイトルは、「出発(たびだち)」です。
出発は気持ちの顕れです。読み方のしゅっぱつでは具合が悪い。
旅立ちは違うことを連想する。ひらがなならよいか。

いよいよ出立の日が来ました。
日が昇ると、いろいろな人に挨拶することになる。
あの人にしたら、この人にもとなる。
夜が明けたら、カフェのウッドデッキに子供たちが描いてくれた絵(木製)を張り付ける。
身の回りのもろもろを車に積み込み出立です。

震災の傷跡をここに来た6年前に見た。
人々の「このままにはしない」意気込みを目に焼き付けて帰りたい。
太平洋側の国道を北に向かいます。
中尊寺から秋田に入り、秘境で半年分の玄米を仕入れます。
広島まで秋の色取りを縫うように南下します。
ああ、東北よさらば。

たくましく育ててくれた第二の故郷から産まれた古里へ向かう。
沖縄の亀甲墓のような心境です。
生まれ変わることが出来るか挑戦は続く。

2021年11月25日
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日ごとに不便

2021-11-24 04:27:54 | よもやま話

絵のタイトルは、「あなたに会いたい」です。
先輩の多くとは、会いたくても会えない。
新しき人に会いたい。


出会いとは 近所もあるが 自分とも

電気、水道、ガスとインターネットを解約する。
その前に粗大ごみを出し、引っ越し荷物の残りを宅急便で送る。
片付ければゴミが出る。
ゴミは選択から始まり、決断となる。
放置した年月を悔やむのである。

今日のタイトルは、「日ごとに不便」です。
来た時の方が数倍楽でした。
去る時の逆バージョンで、日々生活が便利になりました。
お茶を沸かそうにも、ガス台がない、淹れようにもコップがない。
納めたダンボール箱を探し、開ける。
あーあ、元に戻る。
ブログを書こうにも、老眼鏡がない。
机の上にあったはずだが、いつの間にか籠に入っている。
「あーた、いつまでも片付かないから、とりあえず」と甲高い無言の回答。

来た時は、「とりあえず」ができたのに、今はもう無理です。
去る地の人には、「まだいるのか」と言われ、
行く場所からは、「いつ来るんだ」と催促される。
宙ぶらりんが今の生活です。

20回も引っ越したが、夢があった。
お義母さんや義姉さんを助けようと考えたが、移住前に送ることになった。
これまで空き家を数軒片付けたのに、行く地でのっけから空き家二軒と向き合うことになった。
順番とはいえ、気持ちの灯が揺らぐ。

この地は、人使いが荒かった。
その分、知恵もつき筋肉もついた。
行く地でも、使ってもらえるか不安です。
自分の気持ちひとつです。

2021年11月25日
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