金魚のハンドバッグを下げた着物のような服を着た女の子です。
お母さんにお願いして撮らせていただきました。
お母さんは、そっと引かれました。
やっと、絵が描けました。
もう出かける時間になりました。
今日のタイトルは、「見守る」です。
認知症の講座に出席したときのこと。
認知症の方には、正面から同じ高さの目線で話かけてくださいと教えてくれました。
そして、決して後ろからは声をかけないでください。
びっくりして逃げようとされますとも。
小さな子どもと話す時、目線をあわせるためにかがんで覗き込みます。
小さな子供は、安心したように話しかけてきます。
同じ目線で話すと良く聞きます。
どうしても上から目線になりがちな経験者です。
そして健常者です。
人の痛みは、分かりにくいものです。
冒頭の女の子のお母さんは、にこやかに見守っておられました。
女の子もにこにこと堂々としていました。
この親有って、豊かな子どもの成長と感じました。
仕事をしていて、「見守る」が、なかなかできませんでした。
先に先に口を出してしまう。
任せると口では言いながら、終わってみれば自分が仕切っていました。
見守る。
見て番をする。事が起こらないよう注意して見る。
じっと見つめる。熟視する。(広辞苑より)
お母さんも、子どもの自主性を尊重するとしながら、
先に言ってしまいます。
有志による「見守り隊」が結成されます。
見守るのは、徘徊老人であったり、子どもであったりします。
どのうちでも、恥ずかしいことを隠そうとされます。
自分の親が、認知症気味であるとは決して言わない。
近所にも、地域にもそのような情報が共有できたら、
徘徊老人も早く見つかるかもしれません。
子供に関する事故も減るかもしれません。
無関心でないことが、「見守る」の基本です。
もう時間がなくなりました。
またの機会にもう一度、考えます。
2016年9月6日
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