自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

クロヒラタアブの卵(続々)

2023-11-20 | 昆虫

さらに翌朝のこと。孵化が近づいていることはわかっていても,いつ孵化するのかわかりません。それで,下写真2枚は自動撮影にしておいた画像になります。

からだに生えた黒い細毛が横向きに,頭部から後方に向けて伸びています。

 

毛の位置が変わることで,幼虫が動いていること,そして孵化がまさに近づいていることがわかります。しかし,なんとここでバッテリー切れ。

 

その一時間後確認。そうしたら,孵化が終わって幼虫が殻に取り付いていました。惜しい,惜しい。まさに誕生するという瞬間を見逃したのですから。ここで手動でシャッターを切りました。頭部先の黒い点は口元です。

 

反対側からも撮りました。

 

今回は惜しい結果に終わったものの,誕生直前の兆候がレンズをとおして確認できたこと大きなが収穫です。じつはあと数個,卵が確認できています。下写真は葉の表側に産付されています。

 

これらについてはもっともっと慎重に観察を続けてみるつもりです。

 


タイワンヒゲナガアブラムシの脱皮

2023-11-19 | 昆虫

タイワンヒゲナガアブラムシの間に産付されたヒラタアブの卵を観察中のこと。アブラムシが脱皮をしているのを目撃しました。これまでアブラムシの脱皮にはとんと関心がなかったので撮影したことはありません。しかし,せっかくのチャンス,記録しておく価値があると判断。

超接写で撮ることにしました。被写界深度はとても浅くなりますが,やむを得ません。状況を観察しながら撮るにはこれが最適かと思った次第です。

殻から全身が出終わった瞬間です。触角にも脚にも透明感が漂います。

 

脚を曲げかけました。脱いだ殻が後方に見えます。

 

脚が関節で曲がっています。触角がピーンと伸びて,いかにも様になりかけています。

 

脚は6本ともからだをしっかりと支えています。

 

間もなく脚がは黒っぽくなります。

アブラムシはどっさりいますが,脱皮の瞬間を見たのは二例だけでした。しかし,注意深く観察すれば脱皮の瞬間に巡り合えるように思えてきました。

 


クロヒラタアブの卵(続)

2023-11-18 | 昆虫

アブラムシの群れの中にあった卵のことなのですが,見ると,影も形もなし。孵化の兆候が見当たらなかったので,これはどうも落下した可能性があります。残念!

しかたなく,近くのアキノノゲシの茎で別の卵を探しました。すると,幸いなことに一つ見つかりました。これはどうも近く孵化しそう。中が少し黄色っぽくなっています。さっそく全体像を超接写で撮りました。

長さ1.1mm,直径0.35mm。表面に小さな突起がびっしりと並んでいます。

 

やがて右端の穴を破って幼虫が出てきます。

 

一日経った卵です。底部が凹んできました。

 

さらに一日が経ちました。外観は変わったようには見えません。しかし内部では孵化に向けた準備が確実に進んでいます。

 

撮影できるかどうかわかりませんが,とにかく注意しておくことにします。

 


'23秋 虫の目レンズは友 ~続・トノサマバッタ(交尾)~

2023-11-17 | 昆虫

秋が終わる今,公園に出かける度にトノサマバッタのペアに出会います。ふしぎなほどに度々なのです。1

 

二回分を合わせて記事アップします。

 

西日が沈みかけようとしています。

 

奥行き感が出てくるようにと斜め後ろから撮りました。

 

別の日のコマです。雲があり,西日があります。

 

そうっと前から狙いました。縦方向の構図です。遠景は自動車,鉄塔,雲。

 

今季,トノサマバッタにはほんとうによく付き合ってもらいました。

 


チューリップの実生,三年目の挑戦(1)

2023-11-15 | 植物

11月15日(水)。チューリップの播種時期が訪れました。種子を蒔いたのが一年目。昨年は種子からとれたミニ球根を植え付けました。そして今年は,ほんの少し太った球根を植えるというわけです。

この実生チャレンジはほんとうに興味深い試みだと自分では感じています。品種改良をする農事試験場の担当者の境地は,たぶんこれに似たものでしょう。

下写真は保存していた球根です。皮の下では夏眠から覚めて出芽の準備ができています。

 

中が覗いて見える球根は……。頂部がしっかりと確認できます。生きています。

 

これらをピンセットを使って育苗箱に植え付けます。用土は培養土です。

 

植え付けが終わって数えると,全部で79個でした。一年目の植え付けからは相当数が目減りしています。

 

昨年の出芽を振り返ると,植え付けてからちょうど一カ月後に始まっています。12月中旬には芽が確認できるでしょう。

 


'23秋 虫の目レンズは友 ~続・エンマコオロギ(メス)~

2023-11-14 | 昆虫

公園にて。

夕方でした。歩いているとコオロギが出て来ました。産卵管を持っています。晩秋で木枯らしが吹いた後でもあり,動きが鈍いのはやむを得ないでしょう。きっと寒さをジーンと感じていることでしょう。

 

後を追いながら撮影。触角がぐーんと伸びています。入日が向こうに見えます。木々はすっかり葉を落としています。

 

歩く向きを少し変えました。そして,しばらくそこに静止。

 

何やら食べるようなしぐさ。

 

これでコオロギとお別れでしょうか。秋がいよいよ深まっていきます。

 


ナスの葉裏にウワバの卵(1)

2023-11-13 | 昆虫

11月13日(月)。

ナスの葉にごく小さな卵が付いています。すべて葉裏で,一枚の葉に一粒。探すと,ぽつりぽつり。とはいえ,小さすぎるので目にはほとんどとまりません。これまでの観察経験からいえば,ウワバのなかまのものなのでしょう。

直径は0.67mm。

 

真っ白。葉に生えた棘林の間にあります。

 

こんなところに産み付けられているからこそ,卵の安全が確保できているのでしょうか。しかし,形が釣鐘状に変形。この卵のは直径0.48mm。

 

褐色の帯が現れているのは,産付後日が経っているからです。

 

こんな場所に産み付けられると,形がいびつになったりします。

 

どんな幼虫が生まれるのやら。

 


クロヒラタアブの卵

2023-11-12 | 昆虫

畑地の片隅にて。

セイヨウタンポポん花がいくつか咲いていて,アキノノゲシがまだ頑張っています。そこにおもしろい現象が生まれています。というか,あたりまえの,それでいて典型的な食物連鎖のシーンが見られるのです。

アキノノゲシのはアブラムシがどっさり。アキノノゲシに含まれる汁が大好きなのです。そこにはよくヒラタアブのなかまが産卵します。幼虫がアブラムシを食べて育つからです。卵を探すと一つありました。どうやらクロヒラタアブの卵のよう。

 

卵の色は真っ白。孵化する兆候はまだありません。このまま観察を続けて,できれば孵化シーンを撮影したいと思います。

 

このアブラムシが大好物の昆虫がナナホシテントウ。その幼虫がいました。もちろん,幼虫にとっても大好物。

 

傍のタンポポの花を見ると,ホソヒラタアブが盛んに花粉を舐めていました。

 

昆虫同士のつながりがよくわかる展開です。おもしろいぐらいにつながって見えます。

 


飛翔 ~キタテハ(越冬型)~

2023-11-11 | 昆虫

空き地にて。

これはキタテハの越冬型です。秋の日を浴びて,気持ちよさそうにタンポポの花で吸蜜。そこを狙いに定め,発進の瞬間を待ちました。

 

花から離れていきます。このときはまだ吻が伸びた状態です。

 

頭にピントを合わせるのはたいへん。ここではずいぶんあいまいです。

 

ワンチャンス。苦労します。しかし,うまくいくまで苦労のし甲斐がありそうです。

 

まだまだチャンスがあるでしょう。