自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

’19 秋,虫の目写真シリーズ(67)~ショウリョウバッタ~

2019-11-23 | 昆虫

紅葉がどんどん進みます。昆虫の姿が次々と消えてゆきます。

N公園を久しぶりに訪れました。池畔の草地を歩いて,昆虫の姿を見ようとしました。まったくいません。もういないのかと諦めつつ,「いや,もう一度,その辺を探してみよう」と思い,低木が植えられた間を探してみました。そこは草がすっかり刈り払われたところ。すると,動くものが一つ目に留まったのです。何だろうと思いながら確認。すると,ショウリョウバッタのメス! びっくり,びっくり。

 

この日はとくべつに寒い朝を迎えました。最低気温は1.4℃。わたしたちヒトでさえ外気中にいたら耐えがたい温度なのに,変温動物のバッタには辛過ぎるはず。紅葉風景とバッタの組み合わせがとてもふしぎに思えて来ました。

 

 

さすがにこの日は動きは大したことはありませんでした。弱々しいながらも精一杯に生き抜いてきた姿を記録できたことになります。これで見納めになるかもしれません。 

 

  

なんだか寂しい感じがします。

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(66)~ツチイナゴ~

2019-11-22 | 昆虫

畑にて。

一隅に,野菜を収穫した後葉を捨てて積んだところがあります。そこにツチイナゴがいました。思いがけない出現です。

 

ふつうなら近づくと警戒心がはっきり出るツチイナゴなのに,とてもおとなしいのです。たいていは前からなど,撮らせてもらえる相手ではありません。

 

それが,ふしぎなことに時間を掛けて撮らせてもらえたのです。ラッキー! 午前中で気温がじゅうぶんには上がらない時間帯だったのかもしれません。

 

真正面からも撮りました。ツチイナゴはなにを思っているのでしょう。

 

 向きを変えたので,やっぱり反対方向に回って撮りました。

 

それをまた元の位置に戻って撮りました。

 

めったに撮れない角度からの撮影に満足! ツチイナゴに感謝!

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(65)~ヤマトシジミ②~

2019-11-21 | ヤマトシジミ

この更地によほどなにか引き付ける魅力があるようで,複数のヤマトシジミがいて離れようとしません。それも舞い上がったかと思うと,また地面に降り立つのです。

 

 

うんとうんと近寄って撮ることができました。

 

 

翅の色を見ると淡い青紫。オスでわかります。 

 

 

こちらは黒っぽい色なので,メス。

 

 

吸水行動とも思われないし,ふしぎな行動に見えました。お蔭さまで,接写と"魚露目"とをたのしめました。  

 


"魚露目"でパチリ (4) ~ヤマトシジミ~

2019-11-20 | ヤマトシジミ

生きとし生けるものには,すべていのちに限りがあります。このヤマトシジミも例外ではありません。

死骸を見かけることはあまりありませんが,たまたま庭の枯れ葉の上で見ました。精一杯生きて,いのちを子どもにつないだあとの姿です。

 

これを魚露目レンズで撮っておきました。周りの環境がすこしは見えてくるでしょう。

 

昆虫写真という場合,生きた昆虫がほとんど。このような亡骸を写真で見ることは例外的です。それゆえ,しっかりこころに刻んでおきたいと思うのです。

 

 


"魚露目"でパチリ (3) ~コバネイナゴ~

2019-11-19 | 昆虫

いつもの更地にて。

コバネイナゴが棲みついています。イナゴの姿をできるだけ前から撮りたくて,魚露目レンズで近づいたみました。 

 

まずは苦もなく撮れる後方から。

 

前から撮るのは至難。イナゴはわたし,つまりレンズが近づいてくることを感知してさっさと向きを変えるのです。最短撮影距離は0mmとの謳い文句なので,うんと近寄ろうとすると,100%近く拒否されます。拒否しながらからだを回して,別の向きになります。それに合わせるようにわたしが回ると,ちゃんと察知。さっさと回ってしまうのです。 

 

わたしが執ようにレンズを近づけるものですから,あるとき,前脚を上げてレンズに乗っかって,こちらに移ってきました。

 

こういう写真はなかなか撮れません。貴重な一枚です。欲をいえば,青空が広がっていたらサイコーなのですが……。

 

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(64)~アキアカネ(続々)~

2019-11-18 | 昆虫

「アキアカネ」シリーズの3回目。

前回と同じ場所で,同じような風景を撮りました。今度はもっと近づいて,さらに遠景も取り込んで,というねらいで再挑戦。

このアキアカネは慌てることなく,じっとしていました。撮影する者にとってはうれしい限り。おかげさまでうんと近寄れました。支柱を左手で握り,手首にカメラをのせて撮りました。個眼が光を反射して薄っすら見えます。

 

別の支柱で撮影したアキアカネです。山を入れようと思い,左側から撮りました。からだの毛が光っています。 

 

この格好でからだを支えているのはスゴイ! 

 

タケの先端にとまったアキアカネです。雲が一つもなし。家や電線の様子がはっきり写り込みました。 

 

こんなふうに撮れると自分としては大いに満足です。 

 


ホッカイコガネ、秋の結実

2019-11-17 | ジャガイモ

ジャガイモは別名"二度芋"。一年に二度収穫ができるイモなのです。9月に植えたものはこれからが収穫期。霜が降りる頃です。

わたしの畑では夏に収穫したとき地中に残されたままになったジャガイモがあちこちにあります。小さなイモをそのままにしておくとか,収穫漏れで残ったままになったとかするものです。当たり前ながらそれらもまた生長していきます。

ふつうは他の野菜の生長を妨げるので引き抜いてしまうのですが,そうでない場合は面倒なので放置しています。すると,やがて花が咲きます。花が咲くと,ホッカイコガネなら実を結びます。その実が下写真です。

 

 

実の中には種子が入っているので,来春に蒔けば発芽します。一方,地中にはイモができています。ホッカイコガネは一年に二度収穫できる品種です。ジャガイモ栽培をしていると,冷涼な気候を好むジャガイモならではのくらしぶりがくわしく見えて来ます。

 

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(63)~コバネイナゴ(続)~

2019-11-16 | 昆虫

草の生えた更地。そこにいたのがコバネイナゴ。

 

日の光を浴びて,ゆっくり動いて行きました。

 

うんとレンズを地面に近づけて撮りました。この姿勢はなかなかたいへん。 

 

 

今度は地面を歩くコバネイナゴを前方向からぐっとアップして撮りたいですね。なんとか今季中に。 

 

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(62)~オンブバッタ(またまた)~

2019-11-15 | 昆虫

畑にて。

ハツカダイコンの葉にオンブバッタが二匹いました。どうやらペアのよう。

 

撮影していると,オスが離れて行きました。 

 

別の葉に移って行ったので,今度は前方向から撮りました。

 

体色は葉とそっくり。触角まで! これではいるか,いないか,わかりません。保護色が外敵の目をくらませるのに役立っているはず。