自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その270)

2013-09-12 | ジャコウアゲハ

素焼きの植木鉢を見ると,ジャコウアゲハの幼虫が脱皮を終えようとしている,まさにその瞬間でした。脱がれた皮の先には臭角がはっきり見えます。それに頭は初々しいオレンジ色で,先には4齢幼虫期の頭部の殻が付いています。 

ところが,どうもおかしいのです。いくら経っても,皮が脱げません。そのために,もがいている様子。からだを浮かしたり,右に行ったり,左に行ったりしています。しかし,尾脚部分が鉢に付いた状態で,からだが抜けてしまわないのです。あともうすこしで,脱皮が終了するというところです。ふつうこんな風景を見ることはありません。

これは明らかに異変です。 

 

たいへんな状況ですが,どうしようもありません。観察者としては,あるがまま,なるがまま,です。

難関を抜け出すには時間がかかると思われたので,しばらくしてから再び見てみようと思いました。そうして20分ほど経過したでしょうか。行ってみると,うまく脱皮できて,頭を上に向けてじっとしていました。脱ぎ終わった皮は,地面に落ちていました。幼虫は相当に疲れたはずです。結果はOK! よかった,よかった。

これでなんとか終齢幼虫の段階を迎えることができました。 

 


最新の画像もっと見る