チョウはキクが大好き。わたしの庭園に咲くキクにも,多くはありませんが,訪れて懸命に吸蜜する姿があります。そっとそっと近づけば,割合気づかないもので,なんとか被写体になってくれます。わたしは望遠レンズをほとんど使わず,接写レンズで虫を追っていますので,慎重さがうんと求められます。
本記事の写真は,おしまいの一枚を除きすべてコンデジで撮影したものです。 撮影しながら近寄る,近寄りながら撮影する,この基本はまたとない撮影チャンスを逃さない心得です。
キタテハがやって来ました。翅の縁の切込みが深いのは秋型。成虫で越冬をします。活動を終える前に,しっかり栄養を吸収したいはず。
ツマグロヒョウモンのオスです。お馴染みのチョウ。慌てる様子もなく,のんびりした動きでした。時間をかけて,いくつかの花を巡り,そのうちにいなくなりました。
顎が前に突き出した特異な姿はテングチョウです。天狗を連想させるその名は,言い得て妙です。このチョウの仲間は,我が国では他に見られません。口吻が蜜源に伸びているのがわかります。
翅を広げて,しばし吸蜜をたのしんでいました。そのうちに,プイッと飛び去りました。じつにあっさりしたものでした。
ベニシジミが訪れました。このチョウは,その後何度か 見かけました。キクの蜜が気に入ったのか,時間をかけて吸っていました。
キクの花が盛りを過ぎても,このように訪れて蜜を吸う姿が見られました。
アブやハエとは数の上では比べものになりませんが,それらと比べると大きな体型なので,ついついカメラで追いかけたくなります。