自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

アゲハの幼虫の受難

2013-12-09 | アゲハ(ナミアゲハ)

今年は柑橘類の実りがよく,我が家のレモン・キンカン・スダチともに鈴生りです。

アゲハ庭園のキンカンはわたしの背の高さほどですが,それに生る実が今,黄緑から黄への移行中でとてもきれいな色彩を放っています。今年その葉には,アゲハやらクロアゲハやらが訪れ,盛んに産卵してたくさんのチョウが羽化していきました。

もう霜が降りる季節なので,アゲハの名残りなんてない筈と思っていたら,そうではありませんでした。幼虫が一匹,葉の表にいました。ところが,寒さにやられたのか,無残な姿で死に絶えていたのです。

からだには朝露がかかり,からだから滲み出したと思われる体液が露と混ざって,葉の先に溜まっていました。そして,今にも流れ落ちそうでした。

 

からだの色や様子から判断すると,どうやら最近まで生きていたようなのです。たぶん,霜にダメージを受けてこんなふうになってしまったのでしょう。寒さがやって来る前に,変態を遂げることができずに,いのちを失ったとは,かわいそうでもあるし,自然な成り行きでもあるなあと感じた次第です。

ところがところが,しばらく経って日が当たり始めた頃,別の箇所で元気な幼虫を発見したのです。鮮やかさを失った葉に,くっきりとした体色の幼虫。まだ,いたんだー! 葉の間にいたので,寒さをよけられたのでしょう。さて,無事に蛹になるでしょうか。

 

 

 

 

 

 


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