ポカポカ陽気が訪れ始めた春,ツマグロヒョウモンの幼虫がどこからともなく現れました。どこに身を潜めていたのかと,驚くばかりの出現のしかたです。
それも二匹(下写真のA及びB)。スミレが伸び始めたすぐ近くのコンクリート側壁で,偶然見かけたのです。
翌日も朝から夕方までじっとしていました。「どうしたのかな」と思って,再び夕方見てみると,なんと幼虫Bが脱皮し終えた直後でした。越冬を終えたばかりで脱皮するとは!
その翌日。幼虫Aがスミレに移動していました。
以上の幼虫とは別の話題です。スミレの葉が成長してきたので,植木鉢にいた幼虫をスミレにおいてやりました。 どうやらスミレを感知したようで,そこから離れようとはしません。
本能的に食草であることを感じる能力が備わっているのでしょう。その能力が,いのちが生き残るうえで決定的なはたらきをしていることが窺えます。
時間が経ってから見てみると,葉を食している最中でした。
自然界で生きているツマグロヒョウモの幼虫に,大きな春が訪れたようです。