シュウさんは、昆虫写真に対するわたしの関心へのよき理解者。それで,ときどき昆虫やそのほかの生きものについて情報を伝えてくださいます。一昨日,わたしがまだしごとから帰っていない時間に,「めずらしいチョウが田にいた」というわけで,そのチョウを紙袋に入れて届けてくださっていました。
見ると,ツマグロヒョウモンのメスの成虫でした。電話で詳しくお訪ねすると,田でしごとをしていると地面に弱々しくしていたので届けたということ。ツマグロヒョウモンの越冬態は幼虫か蛹なので,このままだとこの個体は死を迎えるでしょう。今の時期,成虫のままいるということは結構めずらしいと思われます。
翅に痛みはほとんどありません。無事に産卵できて,子孫を残す役割を果たせたのでしょうか。翌朝,つまり昨日の朝,そんなことを思いながら撮影。
しばらくしてパタパタッと窓際に飛んで行きました。
これで飛べそうです。窓を開けると,朝日を浴びながら舞い上がりました。ほっ。