ホソヒラタアブの幼虫がいるスダチは,ガレージのすぐ前にあります。毎日そこを通るので,思い出しさえすれば,様子を確かめることはなんでもありません。
数日後のこと。「幼虫はどうしているかな」と思い,見てみました。すると,葉柄の部分にからだをくっ付けて,採餌中でした。くっつけ方は,からだをぐにゃっと曲げ,柄を抱き込む格好です。口先のアブラムシをくわえて,頭部を盛んに動かしていました。からだつきからして,大したどう猛さだなと感じ入りました。
アブラムシはすっかりあきらめているか,もう体液をすっかり吸い取られているか,いずれかのようで,動きは見られませんでした。
と,そのとき。アブラムシは落下していきました。偶然落ちてしまったのか,わざと落としたのか,わかりません。
別の葉の裏にも,幼虫がいました。こんなに餌がになるアブラムシがいれば,複数いてもおかしくありません。成虫がここを産付場所としたのは正解だったわけです。
その翌々日。その枝に幼虫の姿はありませんでした。次の変態に向けて,移動していったのでしょうか。