自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

溝で見たコオイムシ

2016-05-15 | 昆虫

5月15日(日)。快晴。午前中は集落出役で,農業用水路の清掃作業に出ました。6月に入ると田植えの季節。それに備えた溝掃除というわけです。イノシシが土手を掘って大量の土を溝に落としているので,力のいる仕事になりました。


こういう作業のときも,もちろん腰にはコンデジを携行しています。どんな特ダネに出合うかわかりませんから。

やっぱり思ったとおり! 水がわずかに溜まって土が泥状態になっているところで対面したのコオイムシです。小型のタガメを連想しました。体長は20mmというところ。

合わせて2匹見ることになりました。はじめはこれです。鍬で土を寄せたとき,その勢いで土の上に出て来たのです。翅は褐色。指を触れると,警戒して静止しました。


数分後にもう一度,コオイムシに出合いました。今度は,背中に卵をおんぶしていました。この姿からオスとわかります。コオイムシは,メスがオスの背中に産み付け,オスは卵を保護するのです。池や湿地にいるということですが,こういうところにもいるとはおもしろいなあと思いました。成虫はどこからか飛来して,ここに棲み付いたのでしょう。


手のひらに載せると,じっとしていました。卵を数えると,40個程も。

 

こういう事実が見えてくると,作業の疲れが和らぎます。やっぱり,わたしにはコンデジの携行が欠かせません。 

 

【追記】わたしのうっかりミスで,はじめはマメゲンゴロウとばかり思い込んでいました。しかし,そうではなくコオイムシです。文中の文言も含め訂正してお詫び申し上げます。(5月16日)

 


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