ヒラタアブの幼虫が増えてきました。あちこちに卵を産み付けているのですから,次々と孵化してくるのは当然です。いくつも幼虫を見ていると, 捕食行動も目に付きやすくなります。
こんなにアブラムシがいるのに,関心がないのかなあと思っていたら,どんでもありません。アブラムシは,幼虫の危険性を学習していないので,我関せずといった様子です。
ところが,犠牲者が出てきます。どういうわけか,もがいたりしません。幼虫は時間をじっくりかけて飲み込んでいきます。あっ気ないいのちの終章です。
卵が産み付けられた位置にアブラムシがいっぱいいたら,餌を探し回る労力が省けます。
自分の体重ぐらいのアブラムシを,ときにはグッと持ち上げながら飲み込んでいきます。口の先にアブラムシの脚だけが残る状態になった頃,改めて,幼虫の獰猛さにびっくりさせられます。
小さなアブラムシがまばらにしかいなければ,それなりに獲物にしていきます。
小さければ,軽々と持ち上げられます。いつの間に口の中に消えていくのだろうと思うほど,時間をかけます。そうして,うまく食べ尽くすのです。
いのちのかかわりというものには,様々な模様があるものです。