葉の裏にいたイモムシのその後を見ようと,たまたま確認に行くと,びっくり! ハチが近くの枝にいて,すぐ脇に肉片が付いていたのです。もちろん,あの幼虫の色をしていました。
「ははーん,イモムシがハチにやられたな」と思い,ハチがいなくなってから観察しました。
肉片は一部が残されているだけ。葉を調べても,幼虫はいません。やはり被害に遭ったようなのです。
ハチは巣作りをしながら,自分の幼虫のために餌をハンティングしてきます。見ていると,肉団子を抱えて巣に帰ってきます。つまり,ここマンサクの木はハチの餌場になったわけです。
ハチは,葉の裏を調べて幼虫を見つけたのでしょう。見つけた後は,もう簡単なものです。被害者になった幼虫には気の毒ですが,自然の摂理というものはそういうものだと諦めるほかありません。
わたしはこの幼虫の正体を見届けたいと思っていたのですが,それは叶いませんでした。