孵化とか羽化とかで,タイミングよく撮影できれば理想的。タイミングを逃す方がはるかに多いですね。よいタイミングとは,昼間,その上時間がある程度あるときです。
今回のキタキチョウの孵化は朝でした。時間帯が出勤時と重なり,冷や冷や。やむなく1時間の時休を取得して,とにかく撮影に集中することにしました。なんとか納得のゆく画像が得られました。
顎がくっきりと見えてくると,孵化間近。顎が動きかけると,繰り返し確かめます。肝心な場面を見逃してはたいへん。
殻の皮を内側から食いちぎる行動が始まりました。その一口目。
もぐもぐという動きが数度繰り返されます。
また噛みちぎる行動。
こうして皮が破られ,顎が現れます。
穴が少しずつ大きくなって,側単眼が見えかけます。
頭部が出ることを感覚毛で確認したはず。すると,ゆっくり,ゆっくり殻から出始めます。初々しい,澄んだ白っぽい頭が姿を現します。
無事に誕生しました。わたしにはこれが今春に観察・撮影できた第一例になります。