自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモの種子,予備的発芽実験の試み(それで)

2013-11-24 | ジャガイモ

11月23日(土)。この日の様子は以下のとおりです。なお,霜が葉を直撃するとジャガイモが枯れるので,霜よけのつもりで温室に入れています。

植木鉢のその後です。密生しているために,どんどん葉が詰まってきた感じです。「ジャガイモのふるさとアンデスでは,こんな具合になっているのでは?」と想像が広がります。現地の様子を思い浮かべてみましょう。実が落ちて,芽生えたものがその後動かない環境だと,もっともっと茂っているのではないでしょうか。なにしろ,一つの実に数百個の種子が詰まっているのですから。密生した結果,仲間同士の間でも光とり競争が壮絶なかたちで行われているに違いありません。

 

ただ実際は,種子は落ちた根元で芽を出すだけでなく,たぶん,雨が降って,種子や芽生え,はたまた塊茎が流され,流されていった先で土が被さり,というふうにして分布が適当に拡がっているのでしょう。

そんなことを思いながら,密生した葉を掻き分けてみると,なんと地表に出たストロンの先にイモが! 葉が光を遮り,地中と同じ環境をつくった結果,できたものでしょう。色が赤みを帯びていることからも光のかすかな影響を感じとることができます。 

 

ポットに移植した苗はどうでしょうか。

芽生え第一号です。茎の長さはおよそ15cmになっています。

 

本葉の出ている脇に,ごく小さな塊茎が形成されつつあります。腋芽の先が地面に触れたら,腋芽自体に養分が貯えられるように,保険がかけられているとみていいでしょう。あちこちに塊茎をつくれば,より確実に子孫が残せるはずです。 

 

茎が横に倒れていることが功を奏して,あちこちに塊茎(あるいは塊茎もどき)が でき始めたと思われます。これらに土をかけて地中に埋めれば,たぶんりっぱなかたちをした塊茎に成長することでしょう。

 

第二号はどうでしょうか。地中から飛び出したかたちのストロンは,先がほとんど膨らまず,葉が生えてきています。右端の葉は,ストロン先が地中に入れなかったために葉が大きくなったものです。また,地中部分にあるストロン先では塊茎が太っていると思われます。

 

秋が深まるにつれて,結果がはっきり出てきました。  

 


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