自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

超接写がたのしい秋(1) ~アリとコニシキソウ~

2017-09-17 | 昆虫

ずっと前にこのタイトルで記事を書いたことがあります。したがって,今回は写真版として記事アップをします。

秋。我が家に庭にて。コニシキソウが生えていて,雌花の子房が膨らんでいます。見ると,アリとアブラムシがいました。アリは雄花・雌花の付け根から滲み出す蜜を求めて訪れたのです。さらにうれしいことに,アブラムシからも蜜が得られます。 

 

雄花の長さは0.5mm。この先にある花粉がアリの頭部や脚に付着して,別の花に運ばれます(下写真)。コニシキソウは自家受粉もしますが,アリの助けで他家受粉もします。他家受粉は多様な遺伝子を残すのに好都合なのです。

 

写真で雌雄の花が写っています。

 

雄花に脚をのせています。 

 

雄花の蜜を探しているのでしょうか。 

 

役目を終えた雄花にいるアブラムシ。そこにアリがやって来ました。

 

左側のアリがアブラムシから蜜を受け取っています。 

 

アブラムシに関心を示しています。

 

そうして,近づいて行きました。 

 

足元の自然をこんなふうに見ていくと,知らないことがいっぱい。 

 


アカタテハの卵,ふしぎ例

2017-09-17 | アカタテハ

先日,ルリタテハの空洞卵をご紹介しました。今度は,アカタテハでその例を目撃することになりました。それにしてもふしぎな例です。

 

頂部に穴は見当たりません。

 

真上から見ても,穴が開いた形跡はありません。

 

なのに,中は空っぽ。つまり,卵内部にあったはずの成分が消えてなくなったということです。その成分は液体状だったでしょう。それが気化して,殻表面の極小の穴からすこしずつ出て行ってしまったのでしょうか。

中が真っ黒になって,結局孵化しなかったという例はずいぶんあります。しかし,これは真逆。まあ,なんとも訳のわからない事態が起こりうるものです。