自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヤマトシジミ,葉表の卵と孵化

2017-09-12 | ヤマトシジミ

ヤマトシジミはふつう,カタバミの葉裏に産卵します。ところが,なかにはほんの稀ですが表側に産み付けることがあります。

9月にはいって庭の草引きをしているとき,その例を見かけました。よく見ると,卵の一部が黒っぽくなっていました。これは間もなく生まれ出る幼虫の頭部です。ということは,観察を続けていると孵化が観察できるということです。

 

できたら超接写で撮影を試みたいと思い,様子を見守ることにしました。

やがて,卵の一部が開けられ,穴は溝となって円状に付けられていきます。これは,上側にある蓋を,缶詰を開けるのと同じ感じで切り取るためです。見ていると,労力がいってなかなか大変そう。

 

蓋をほぼ切り終えた(?)状態。 

 

「さあ,出るとしようか」。その瞬間。

 

からだをぐうっと曲げ,下向きに出ようとします。

 

出終えると,すぐ卵から離れるのでなく,殻の一部を食べ始めました。しかし,いずれの例も食べ尽くすということはありません。さっさと離れて行く例がほとんどなのです。この幼虫は味がお気に入りなのでしょうか。

 

結局適当に食べて,さっさと去って行きました。

日中に,これだけ容易に観察・撮影できるのはなんともハッピー! 

 


ジャノメチョウの産卵

2017-09-12 | 昆虫

竹は私の大好きな植物です。理由の一つは,竹はわたしが漉く紙の材料になるからです。そんなこともあって,庭にも何種かの竹を植えて育てています。

 

9月13日(月)。午後3時30分。この日はしごとは休み。たまたま竹を植えた庭にいたときのこと,ジャノメチョウが竹に関心を寄せてそこから遠ざかろうとしません。もしかすると,ヒメウラナミジャノメだったのかもしれません。動きを見ていると,どうやら産卵行動らしいのです。カメラを準備するゆとりはありません。動きを見守りました。すると,二度だけ竹の葉に降りるときがありました。舞い上がった後,「もしかするとほんとうに産卵したのかも」と思い,まずは確めることに。

葉の裏を見てみました。すると,真っ白な卵が一粒! 

 

もう一つの葉を見てみました。ありました。それも2個!

 

どんなかたちなんだろうと思い,接写撮影をしました。なんと,純白のまん丸い卵でした。表面はやや凹凸模様が見られます。直径は1mm足らず。

 

偶然とはいえ,なんとラッキーな目撃になったことでしょう。もちろん変化を見届けようと思っています。