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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

キクと昆虫たち(1)

2016-10-24 | 昆虫と花

アゲハの庭園にあるキクはまだ蕾です。なのに,生きものたち(昆虫だけではない!)が結構訪れます。蕾の匂いを感じてなのか,獲物がいることを察知してなのか,よくわかりません。見かけると,もちろん画像に残しておきたくなります。

10月中旬のある朝に見かけたいのちをご紹介しましょう。朝は気温が低めなので,動きが鈍いのが幸い。逃げられずに撮ることができました。

このハエはヤドリバエのなかまと思われます。胸部背に黒い筋がはっきり見えます。

 


腹部の各節に黒い帯もあります。痛そうな剛毛がからだを覆っています。 

 

 
複雑なからだをしているようですが,運動器官も感覚器官もそのすべてが発達し切った機能のかたまりなのです。機能美といってもよさそうな体形です。

 


なにやら小さなかたまりがごそごそしていると思ったら,なんとダンゴムシが餌を探して動き回っているのでした。こんなところにも出没するなんて,スゴイ! 

 


ツマホシケブカミバエがいました。複眼は緑の金属光沢を放っていました。見事な色彩です。幼虫はヤクシソウの蕾で育つそうです。

 


前方から撮りました。緑色の眼とはいえ,よく見ると黄色っぽい部分もあります,黄から緑への変化の妙が輝いています。自然美といった感じがします。 

 


このキクを訪れる生きものたちをこれから追っていくことにしています。

 


アカタテハの幼虫,いっぱい!

2016-10-24 | アカタテハ

アカタテハはカラムシの若葉に卵を産付します。とても小さい卵ですが,産卵シーズンに探せば容易に見つけることができます。幼虫は葉を綴って巣にしているので,一目でわかります。カラムシの葉は裏が白っぽいので,綴っていたら,「あっ,アカタテハの幼虫だ」とわかります。

そんな風景を,過日見かけました。道端で,土手でもあり,下には稲田があるところ。そこに,これまでに見たこともない程たくさんの巣がありました。それはそれは見事なぐらいに。

 
調べていくと,綴った巣の中に入ったものがあちこち。中には,葉の外にいるものも。ちょうど巣づくりの最中の個体が見つかりました。

 
葉の表にして,葉を食している個体も。これは無防備! 狩人バチが飛んで来たらと思うと,冷や汗ものです。

 
別のところで若齢幼虫が巣を綴っていました。急いで作業を進めなくちゃ。

 
葉の上を歩いて移動中の個体も。

 

 
卵もあちこちに。ふしぎな群落でした。魅力たっぷりの群落でした。これらの幼虫や卵が生育して蛹になったら,スゴイ風景だろうなとついつい想像してしまいました。