アゲハの庭園にあるキクはまだ蕾です。なのに,生きものたち(昆虫だけではない!)が結構訪れます。蕾の匂いを感じてなのか,獲物がいることを察知してなのか,よくわかりません。見かけると,もちろん画像に残しておきたくなります。
10月中旬のある朝に見かけたいのちをご紹介しましょう。朝は気温が低めなので,動きが鈍いのが幸い。逃げられずに撮ることができました。
このハエはヤドリバエのなかまと思われます。胸部背に黒い筋がはっきり見えます。
腹部の各節に黒い帯もあります。痛そうな剛毛がからだを覆っています。
複雑なからだをしているようですが,運動器官も感覚器官もそのすべてが発達し切った機能のかたまりなのです。機能美といってもよさそうな体形です。
なにやら小さなかたまりがごそごそしていると思ったら,なんとダンゴムシが餌を探して動き回っているのでした。こんなところにも出没するなんて,スゴイ!
ツマホシケブカミバエがいました。複眼は緑の金属光沢を放っていました。見事な色彩です。幼虫はヤクシソウの蕾で育つそうです。
前方から撮りました。緑色の眼とはいえ,よく見ると黄色っぽい部分もあります,黄から緑への変化の妙が輝いています。自然美といった感じがします。
このキクを訪れる生きものたちをこれから追っていくことにしています。